【H×H】幸福と不幸Ⅶ【キルア】 (ページ11)

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298話ページ11

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『よーしよしよし』

3人より先にご飯を食べ終わった私は犬を撫でながら、携帯をいじっていた。

キルア「携帯依存症、もう飯食べねーの？」

キルアは私から携帯を取り上げ、ご飯を指差し言った。

『うん、もうお腹いっぱい

てか私が携帯依存症だったらキルアはお菓子依存症でしょ！』

私はキルアのお腹をツンと突いて「それなのに太らないとか恨めしい…」と言い携帯を奪い返した。

ナックルは食べ終わると宿を出て行き、私達はその夜に"練"の特訓をした。

ビスケ「はい3時間！OK！

それじゃ行っといで」

満面の笑みでそう言うビスケに少しの苛立ちが沸き上がるが、それを抑えてナックルのところへ向かった。

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『くっ…』

何度攻撃してもそれを跳ね返され、終いにはグーパンチ1つで3人一緒に吹っ飛ばされてしまった。

『はぁ～…もう、ダル…』

キルア「ダメだ…こんな状態じゃ全然歯が立たねーよ…」

ゴン「ナックルはまだ実力の半分も出してないよきっと……

それでもやるしかない…‼」

『うん…

そうだね』

カイト…大丈夫かな
私の一瞬の戸惑いのせいで、余計なケガを負ったカイトがまだNGLにいる…

私達はそんなカイトを助けに行くために、ナックルとシュートを倒さなくてはならない

今の時点では、
ナックルは本気を出していないけど
それに比べて私達はボロボロ…

人数では明らかに私達の方が有利なのに、力のレベルの差が開きすぎているから勝てない

『………カイト…』

罪悪感で心が一杯になる。

ダメだな私…
直さないと、このネガティブ思考

トンッ

『わっ、ゴンごめん！』

私は前を見ておらず下を俯いていた為、前に立っていたゴンに気付かずにぶつかってしまった。

ゴン「大丈夫、俺達なら勝てるよ！」

『…‼』

ゴン「ナックルやシュートに勝てるくらい、強くなろう！

それで、俺達がカイトを助けるんだ！」

私はその言葉を聞いて目を見開いたが、私の拳を見て微笑んだ。

『…うん‼

絶対、勝つ‼‼』

あとモラウに1発入れなきゃね！と付け加え、拳を上に挙げた。

そうだ。弱気になってちゃいけない
私達は"勝ちたい"んじゃない

"勝たなきゃいけない"んだ

カイトを助ける事が目的
だから、こんな所で落ち込むな

カイトを助けたら、謝ろう

それが私の、最終目的…‼‼