【H×H】幸福と不幸Ⅶ【キルア】 (ページ1)

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288話ページ1

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なのに私は、

「±0」を使う前は本気で殺そうとしてた

けど…腕を失くしたカイトを見て、「本当に殺せるのか」と戸惑った

そう躊躇した結果、結局は逃げてしまった

あの場での1番の弱者は…私だ

ネテロ「最寄りの街に2人…‼

刺客を放った」

キ「『‼‼』」

ネテロ「闘る闘らぬは自由

じゃが

倒してから追っておいで

ハンターとして生きるなら

猫の手はいらん
必要なのは強者のみ‼」

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『キルア…ゴンおぶるの代わろうか？』

キルア「……」

『…キルア！』

私はキルアの肩を揺さぶり、引っ張る。

キルア「…っやめろ」

『っ……ご、ごめん…なさい』

低い声で私を拒絶するキルアに怯え、つい敬語になってしまう。

やっぱり今話しかけるのはダメだったよね
私馬鹿だな…

宿に着き、キルアがゴンをゆっくりとベッドに下ろしてその横に座る。

私は壁に寄りかかって、下を俯いた。

『……』

キルア「……」

沈黙が続く。

キルア「…お前が…」

『…？』

キルア「お前が…あそこで躊躇してなかったら…

カイトは…」

『…っ‼‼』

"余計なケガを負わなくて済んだのに"

……

ゴン「…それは違うよ‼‼」

キ「『‼』」

ゴン「なんでそんな事言うんだ‼

Aが躊躇したのはどっちも救いたかったから

俺達も、カイトも助かる方法を探してたから…‼」

ゴンがそう言うとキルアはハッと我に返り、下を俯き口を開いた。

キルア「あ…悪ぃ…A」

『は……？

…あぁ』

…私は…二の次か

そりゃ、そうだ

『………気にして、ないよ』

ゴン「キルア…ありがと」

キルアは目を見開いてゴンを見つめると、再び下を俯いた。

キルア「なんだよ……？ありがとって…」

ゴン「俺を止めてくれたの…キルアだろ？

あのまま俺が暴走してたら…カイトの邪魔してた
そうすれば…4人とも危なかった」

キルア「……でも‼俺はカイトを見殺しにした‼」

ゴン「カイトは生きてる！」

私とキルアは目を丸くしてゴンを見る。

ゴン「あんな奴には絶対‼絶対に負けない‼」

キルア「でも…あれだけのケガ…」

ゴン「奴を倒してもすぐには動けず何処かに身を潜めて待ってる‼

俺達が戻るのを‼‼」