45話 ページ46
私の過去の記憶が頭に流れてくる。
「その目で私を見ないで」
「汚い目」「化け物の目」
その言葉が頭の中をぐるぐる回り、離れない。
『……私の過去を知らないくせに、そんな事言わないでよ』
私の声は震えていた。
それでもなお、トンパの口は閉じる事を知らなかった。
トンパ「知ったこっちゃねーな、お前みたいな化けモンの過去なんて」
コイツ…‼‼
クラピカ「やめないか！Aが震えているだろう‼」
トンパ「ケッ…化け物が」
「貴方は化け物なのよ」母上に言われた言葉を思い出す。
『………』
ゴン「トンパさん！今のは言い過ぎだよ‼
A…大丈夫？」
私の過去を知っているゴンは、心配した表情を見せながら私の方に駆け寄ってくる。
『……うん、大丈夫だよ
ちょっと休んでくるね』
と、私は入口の方へ向かう。
トンパの横を通り過ぎるとき、「どっちがお荷物だよ…」という声が聞こえてきた。
『…うん、そうだよね
ごめんなさい、本当に』
私…ほんとにどうかしてた。
あの目が…嘘の目が、嫌いで…
トンパに八つ当たりしていた
急に謝った私に驚きトンパは目を見開くが、すぐにそっぽを向いた。
私は入口付近の壁に寄りかかる。
『…は、はぁ、はぁ』
胸が苦しくなる。
苦しくて、苦しくて…
私の呼吸はどんどん荒くなる。
私はその事をゴン達に知られたくなくて、こっそり手首を切ろうとした。
…だが、ナイフを持った手を誰かが掴んだ。
キルア「A」
『…キル、ア』
ダメだと言わんばかりに、目で訴えてくるキルア。
それでもまだ息が乱れている私はその手を振り払おうとしたが、それはキルアによって阻止される。
『キルアっ、今、だけは…ッ苦しいよ…！』
ギュ
突然、キルアに抱き締められた。
『…‼』
キルア「A…俺がいるから、大丈夫だ」
そう言い私の背中をポンポンと優しく叩くキルア。
すると、さっきまで苦しかった胸が嘘のように暖かくなった。
_______ああ、やっぱり…
私にはキルアが居ないとダメだな
そう思った私は、キルアの胸の中で眠りに落ちた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 256人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゃーぺん@彩(プロフ) - Ruiさん» そう言ってもらえて嬉しいです！投票ありがとうございます！ (2020年8月10日 22時) (
レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - しゃーぺん@彩さん» イベント参加ご協力感謝致しますこの作品一番好きなので投票させて頂きました！ (2020年8月10日 22時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - Ruiさん» 了解です！ (2020年8月10日 22時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - しゃーぺん@彩さん» 嬉しいです画面にそのままペースト、もしく通常検索すれば出てくると思います。 (2020年8月10日 21時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - Ruiさん» 是非参加させて頂きます！！お誘いありがとうございます！ (2020年8月10日 11時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しゃーぺん@彩 | 作成日時：2019年1月30日 21時
