2話 ページ3
チュンチュン
小鳥の鳴き声
私は、体を起こして「いい朝だなぁ」と伸びをする。
小鳥の鳴き声で目覚めたことなんて無い。
だって、いつもは母上の怒号で起きるのだから。
あ、母上なんて呼び方もうやめよ。
私の目の前にある"ソレ"は、ただの赤黒い塊に過ぎないのだから。
『うーん…
とりあえずお風呂入ろう』
全身に血が張り付いて、ベタベタしているこの状態はとても不快。
さっさとお風呂入って、昨日の「±0」のプラス回収しなければ。
私は服を脱ぎ、風呂場に入る。
シャワーを浴びながら、私は今日の「プラス」について考えていた。
『結構傷口深いもんなあ〜
うーん…2億は欲しいな…
てか、お金放出口が無くなった今の状況、やばいんじゃ…?』
とブツブツ呟いている間に、髪や身体を洗い終える。
服を着て、髪を乾かし、出かける支度をする。
この家にいてもプラスは起きないしね。
.
.
.
出かける準備は整った。
金庫からもお金を全て持って来たし、
住む家が見つかるまでホテルにでも泊まるか。
私は玄関扉の取っ手に手を掛ける。
『………
今まで愛の無い教育ありがとう。
私がこんなに強くなれたのは貴方のおかげだよ。
.
じゃあね』
頰に伝わる何かを感じながら、私は家を出た。
.
『私の幸せは、私が掴み取る
誰かを犠牲にしてでも』
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しゃーぺん@彩(プロフ) - Ruiさん» そう言ってもらえて嬉しいです!投票ありがとうございます! (2020年8月10日 22時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - しゃーぺん@彩さん» イベント参加ご協力感謝致しますこの作品一番好きなので投票させて頂きました! (2020年8月10日 22時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - Ruiさん» 了解です! (2020年8月10日 22時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - しゃーぺん@彩さん» 嬉しいです画面にそのままペースト、もしく通常検索すれば出てくると思います。 (2020年8月10日 21時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - Ruiさん» 是非参加させて頂きます!!お誘いありがとうございます! (2020年8月10日 11時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年1月30日 21時