これはまるで紅蓮華のようだ！！！ ページ2
.
「でもアンタにだって帰る場所があるんじゃないの？」
『……私の、居場所は
………』
「…ごめん、やっぱり言わなくていいわさ」
私の頭にポンと手を置き、優しく撫でるビスケ。
「……厳しいこと言うけど、
アンタは、"自分の弱さ"に甘えている」
『……っ』
「"自分が弱いから私は駄目だ"
そのアンタの"弱いから"って理由は、
ただの言い訳にしかならない。
……でも今のアンタは、
彼女と再び入れ替わる事はもう決意している
そして本当に悩んでいるのは、
"彼女と入れ替わりたくない"じゃなくて、
"そんな気持ちを抱いてる自分への嫌悪感"
違う？」
………全くその通りだ。
こんな自分が嫌い
弱い自分が嫌い
自己中な自分が嫌い
今思えば、自分を好きになったことなんて一度も無かった。
『…弱いからって自分を嫌いになるのも言い訳？』
「それじゃただ嫌ってるだけだわさ
弱い自分をどうしたいの？」
私は拳を強く握り締めて下唇を噛みながら、零れ落ちそうになる涙を堪えて口を開いた。
『ッ……、っ
強く……なり、たい』
ビスケはそんな私を見て眉尻を下げながら微笑んだ。
「うん！
なら、その言い訳を強さに変えてごらんなさい
決して簡単なことじゃないわさ。
今あの子達は強くなる為に特訓をしている
ならアンタも、強くなる為の何かを探さなくちゃいけない」
するとビスケは私の強く握られた拳を優しく両手で包み込み、
「…でも
.
アンタを強くしてくれる何かは、
もう既にあるでしょう」
.
…そうだ
二人が居てくれるだけで、
自分が強くなれる気がする
ゴンとキルアと一緒に居て、何度も思った事。
『…………うん』
私はゆっくりとゴンとキルアの方に視線を向けて、
目を細めた。
それと同時に、肩や拳の力が自然と抜けていく。
.
ありがとう、ビスケ
これでようやく、ケジメが付いた
『…………びすけちゃま、すき…』
「アンタにそう呼ばれても嬉しくないの、なんでだろうねぇ…」
アレをナニしてアレするって言葉曖昧だけどなんかえってぃー///→←素晴らしい程の性格設定ミス
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 278人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゃーぺん@彩(プロフ) - フワフワ大福さん» クスッと笑ってしまいました笑笑 少し携帯をいじってから二度寝しようかと。笑 お体に気をつけてくださいね！ (2020年4月20日 6時) (
レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
フワフワ大福(プロフ) - 返信ありがとうございます！！関係ない話なのですが、早起きですね！私は徹夜ですww (2020年4月20日 6時) (レス) id: c90b9e15eb (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - フワフワ大福さん» コメントありがとうございます！そのお言葉とても嬉しいです！！今後とも応援よろしくお願いします！ (2020年4月20日 6時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
フワフワ大福(プロフ) - 作品もギャグも面白すぎます！！ギャグがほぼツボで、何度も笑っちゃいました！！更新応援してます。 (2020年4月20日 3時) (レス) id: c90b9e15eb (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - ムスカリさん» コメントありがとうございます！更新が途切れてしまい、大変申し訳ございません！遅れながらですが更新頑張るのでこれからも応援よろしくお願いします！！ (2020年4月9日 21時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しゃーぺん@彩 | 作成日時：2020年1月19日 1時
