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『っ……?
………ッ‼‼‼』
私の体に当たった、小さく…それでいて、硬い物体
それは………
『石……』
あの日の、記憶が………
_____頭の中に、蘇る。
『…………………』
私はただその場で目を閉じ、声も漏らさずに暗闇だけを見ていた。
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しばらく私を傷つけていた女子達は飽きたのか、スタスタと廊下を歩いて行った。
『……………』
私の頰や額、手からは、ダラダラと大量の血が流れ出ている。
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痛くない。
心も、身体も。
…でも、今は何も考えたくない…感じたくない。
私は放心状態で廊下の床に座ったまま、ただ一点だけを見つめる。
『………………
…………………
……………………よし‼』
パッ、と視界が明るくなり、だんだんと私の瞳に光が宿る。
『満足したかな?あの子達
…友達になれなかったのは、残念だけど
……私には、沢山の仲間達が…いるもの。』
そう。
例え、何千万人…何億万人もの人間が私を嫌っているとしても。
ゴンやキルア……仲間達がいてくれれば、それでいいのだ。
私は保健室に行き、誰もいなかった為自分で傷の手当てをし、教室へ戻った。
既に、予鈴は鳴っている。
ガラララ…
キルア「‼Aお前、また遅れ………
は…っ?」
ゴン「A⁉」
沢山の視線が私を見つめる。
…痛い。痛いよ。
私に同情するような目は……やめてよ。
…………怖いよ。
ビスケ「どうしたんだわさっ、その怪我⁉」
ビスケ先生が私に駆け寄ってきて、顔を青ざめながら私の怪我を見る。
『…すみません!階段から落ちちゃって…へへ』
辺りはザワつき始め、先程私を傷つけた子達は「何で」とでも言いたいような顔をして、目を見開きながら私を見つめていた。
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しゃーぺん@彩(プロフ) - 死輝(しき)さん» あ!!っという間に続編ですね!!了解です! (2019年9月14日 11時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
死輝(しき) - 続編作ってください! (2019年9月14日 10時) (レス) id: 99988b73d5 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - レイさん» ですよねっ!!はぁ〜ロスってしまいます…っ (2019年9月9日 15時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - あなたの番です。 私も見ました。 シリアスだけど、最終回は、予想外でした。 (2019年9月9日 14時) (レス) id: 90c5c7cfce (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - レイさん» ふふふふ////どういたしましてっっ (2019年9月8日 11時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年8月18日 12時