作戦開始 ページ27
『ここからなら』
建物の隙間から、マチの念糸で手を拘束されたゴンとキルアが見える
『やっぱり拘束されたか・・・！』
どこかのタイミングで私も出ないといけないかもしれないと思考を巡らせていると、携帯が鳴った
―――Aか―――
『クラピカ！少しは落ち着いた？』
―――ああ、もう平気だ―――
良かった
センリツさんが上手く諭してくれたのだろうか
声も落ち着きを取り戻していた
『作戦、あるんだよね
私は何をすればいい？』
どうやらゴンとキルアはベーチタクルホテルの中に連れていかれたようだ
そこにはすでにラジオ型のスピーカーを持ったレオリオがいるらしい
ゴンとキルアを無傷でかえしてもらうには、それ相応の条件が必要だ
例えば
同等の価値か、それ以上の人質をこちらが確保する事
その為には、クラピカの鎖の使用可能範囲内に旅団のメンバーを置き
旅団メンバーの全員の気を逸らす必要がある
―――Aには、正確に時間を告げるラジオのパーソナリティになってもらいたい
カウントダウンと共に、停電を起こす―――
なるほど・・・！
レオリオの元にはスピーカー
私はその場にいる全員に聞こえるように作戦開始のカウントダウンを任されたわけだ
―――時間は7時きっかり
Aの掛け声で旅団の団長を攫う
こちらに彼がいる以上、あの2人には手を出せないだろう―――
『それなら、少し脅すのもいいかもね
例えば、ナイフに2人を傷つければ人質を殺すってメモをつけて投げるとか』
―――わかった、用意しよう―――
決まった作戦はこうだ
私の準備が整い次第、レオリオに電話をかける
それを合図にレオリオは2人にそれとなく時間と作戦を伝える
そのまま私と電話を繋ぎ、スピーカーでラジオ風に私がカウントダウンをする
それをセンリツさんがブレーカー付近から聴き取り、停電を起こす
目が暗闇に慣れるまでの数秒でクラピカがクロロを攫う
・・・ほぼ完璧な作戦だ
私はなるべく早くレオリオに連絡をしなければならないが
ラジオ風に音を流すのなら、下手に雑音を入れるわけにはいかない
ベストなのは空き家だ
そこに仕事用の携帯から音を流せばいい
『近道で通ったあそこなら都合がいいか』
路地裏にある地下の空き家
埃っぽいのが難点ではあるが、静かで人も通らない
カウントダウン用の音源と、ネットで配信されている歌を数曲、それからBGM
『さて、皆始めるよ』
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みこ(プロフ) - メロンソーダさん» メロンソーダさんこんにちは！ありがとうございます\( °ω° )/頑張りますー！！ (2022年8月4日 7時) (
レス) id: e77f4d9956 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ(プロフ) - 続編おめでとうございます(* 'ᵕ' )イラストもお話も待っています 体調管理に気をつけながらも頑張ってください!! (2022年8月3日 22時) (レス) id: 30b889220d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みこ | 作成日時：2022年8月3日 7時
