【HxH】私の捕食対象は。4【キルア】

ヨークシンへ ページ12

―――数日後


「来たぜ


兄貴からアドレスだ」



飛んできたのはグリードアイランドのROMカードを運んでくれた鷹


『おいで』


鷹の足に括りつけてある紙は既にキルアの手の中


チラリとキルアの顔色を伺い、Aの元へ飛んでくる


『偉いね』


「へえー


オレたちの命令しか聞かないように調教してあるのに


こりゃ下手したら調教し直しだぜ？」



キルアは私の手元に来た鷹を眺めながら感心している


ミケと同じように雛の時からしっかりと叩き込まれているのだろう


『この子に害を加えることはないし、キルアと一緒にいるからね


きっとなんとなく、コイツなら大丈夫だって思ったんでしょ』


コイツからなら、いざという時大切な荷物を持っていても奪われることなく逃げられる


そう思ったのだろう


優しく撫でるとキルアを経由して、また空高く飛んで行った


―――――


そして、やってきたのはくじら島の外のネットカフェ


『あれ、このサイト使うの？』


パソコンの画面には“ハンター専用サイト 狩人の酒場”の文字


「ああ、兄貴から送られてきたアドレスだからな


一応信頼出来る」


プライベートはともかく、仕事・取引となれば信頼の度合いが変わってくる


それがゾルディック家なのだろう



ゴンがキルアの指示でマウスカーソルをあちこちに合わせていく


『酒場だからね


バーテンダーが色々教えてくれるよ』


「なるほど！」


「へー、詳しいじゃん」


検索エンジンに“グリードアイランド”をかけると、2000万ジェニーの請求の表示


「さすがにタダじゃ教えてくれねーな


・・・でも、この額なら仕方ねーか」


「なんか金銭感覚マヒしてくるなー」


『こんなもんでしょ


結構大変なんだよ？情報集めるのって』



クレジットカードをスキャンすれば、バーテンダーはゲームに関しての検索結果を一気に吐き出した



複数の念能力者が作ったゲームである事

特質系の能力者が関係している可能性がある事

その目的は不明である事

ゲームは念能力者しかプレイできない事

いまだ誰もクリアしていないゲームである事

セーブポイントさえ見つかれば外へ出られる事

ゲーム内で死ねばゲームは自動的に止まる事




彼らにとって、収穫は多かったようだ


「本当かな」


「ハンターサイトの情報だぜ、まず間違いない」


そしてもう1つ


グリードアイランドは最低落札価格89億ジェニーでヨークシンのオークションに7点程出品される予定らしい

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