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…って言う感じでこの班になってしまった。
文実ならまだしも、涼が同じ班だと心臓が持たないかもしれないし、荒木なんてこないだのことあって気まずいし終わってる…



「A…?手止まってるよ?」



自分の頬に指の感触がある。私は感触があった方を向くと、頬杖をついている涼がいた。犯人はコイツだ…



「あ、ご、ごめん…」



私はほんのり顔を赤くして、シャープペンを持ち直して手を進めた。
今、私が書いているものは宿泊研修の班プリントだ。



「班長、櫻井Aっと…できたっ!」



私は書き終わると、シャープペンをトンっと机に置く。
すると、隣で文実がぱちぱち可愛らしい拍手をする。



「んじゃあ、提出してくるね」



私は席を立ち上がって先生のところへプリントを提出する。
提出し終わると、席にカタンッと音を立てて座る。



「いや〜、明日楽しみだね!」



「もう文実ったら…」



目を輝かせていかにも明日が待ち遠しい顔をしている文実に私は呆れる。



「でも、Aも楽しみなんでしょ〜?」



「うっ…」



にやにやして私に言う文実に、私は図星で言い返せなかった。



「俺も楽しみだな〜♪」



荒木は私の顔を見て、気持ち悪いほどにやにやしていた。
どうせ告白の返事のことでしょ…
私は荒木を呆れ顔で見つめていた。
その顔を涼がじっと見ていたのを私は気づかなかった。


 

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作者名:咲乃ほしは | 作成日時:2019年10月21日 21時

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