十八話 ページ18
彩side
ご飯を食べたあと、私達はそのまま眠った
結城は自分のベッドを貸すって言ってたけど、さすがに悪いと思った私はソファーで寝かせてもらうように、若武に散々やられた話術で言いくるめた
この時ばかりは、若武に心底感謝したなぁ
そしてあまりにも疲れていた私はすぐに眠りについた
彩｢……意外とこの部屋、落ち着くな｣
そう呟いてから
翌朝
彩｢…んっ。
ふぁ〜…｣
そう言いながら起きて、掛け時計らしいものを見ると、七時に起きていた
今日は土曜日で特に何も無いからよかったけど、これがもし平日だったらめちゃくちゃ驚いてただろうなー…
そう心の中で思っていたら、リビングと通路に繋がるドアから結城が出てきた
彩｢おはよー｣
結城｢おはよう。
あれ？もしかしてタイミング一緒だったか？｣
彩｢そうかも…というか、朝ごはん私作ってもいい？
二回助けられたし、これでとりあえずの恩返しは完了になるからさ｣
そう私が言うと、結城は少し考えたが、許可してくれた
翔吾｢別にそんな恩を感じなくてもいいとは思うけどなぁ…｣
彩｢何言ってんの。
人の物理的人生と社会的人生を救ったんだよ？
こんなんじゃ本当は満足するべきではないと思うぐらいよ｣
翔吾｢別に、恩を着せたくてやったわけじゃないし…
何か、微妙なラインだなぁ｣
彩｢まぁまぁいいんじゃないの？恩返しとしてはこれで終了だし。｣
まぁ、もしかしたらこれからもご飯を作りにくるかもしれないけど…
朝ごはんとなる汁物を作りながら、私は結城に言った
彩｢私も、ご飯作ったら帰るし…｣
そう言った刹那、私はピタっと動きを止めた
本当に、動いていた状態の形で止めた
結城は最初は気づかなかったが、続きを言わないことに気づき、私の方をん？と言いながら見た
翔吾｢どした？｣
彩｢…｣
翔吾｢…何で黙ってるんだ？｣
彩｢…｣
翔吾｢お、おーい？生きてるかー？
宮沢賢治のオツベルと象の色は？太宰治の死因は？｣
彩｢白色の象。確か不倫相手と一緒に入水。｣
翔吾｢それは答えるんかーい｣
彩｢いや…服ってどうするって言ってたんだっけって思って…｣
翔吾｢確か、俺が何か買ってくるって…｣
彩｢…わ、私も行く！！｣
翔吾｢はぁっ！？！？お前馬鹿なの！？
それ完全に誤解されるじゃん！！｣
彩｢いや、行く！！絶対行く！！｣
さすがにサイズを男子に言いたくない！！
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未麗 - びっくりするくらい面白いです！ (2022年3月13日 21時) (
レス) id: 662d0a9b46 (このIDを非表示/違反報告)
春 - この作品大好きです。更新頑張ってください! (2021年10月24日 17時) (レス) @page21 id: 1a52a06ab6 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - この作品好きなので更新待ってます！ (2020年5月9日 21時) (レス) id: 62402bd543 (このIDを非表示/違反報告)
世羅 - 少し彩の性格と口の悪さが・・・だけど新鮮で面白いです (2020年4月5日 21時) (レス) id: 635a6689c3 (このIDを非表示/違反報告)
りーちゃん - とっても、おもしろいですね！もう更新しないのですか？悲しいです。。。私は、更新待ってます！頑張ってくださいね！ (2019年11月22日 19時) (レス) id: 65a8024b6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：私の番です | 作成日時：2019年9月28日 16時
