近所のお兄ちゃんがお兄ちゃんになりました

第二十二話 ページ24

Aside

だだっ広い体育館に長い校長の話が響いている。
今日は入学式だ。ところで、、

『(…めっちゃ睨まれるんだけど……)』
私は今首席による言葉(？)の為に舞台裏に控えているのだが、隣にいるもう1人の首席にめちゃくちゃ睨まれるのだ。

私なんかしたっけか、？？

〈次は首席2名による挨拶です。

首席、鳥居 A。
首席、愛川 恋音(あいかわ ここね)〉

『｢はい。｣』

ステージに立つ。さっき私を睨みまくっていた愛川さんが決まっているセリフを口に出し始めた。
そしてセリフを全て言い切ると、私にマイクが渡った。

私はマイクの前に立つと、

ｷｨｨﾝ､､､､とわざと音を鳴らしてから喋り出す。

『今日と言う素晴らしい日に、この壇上に立てる事を心から感謝致します。今日4月6日、我々新入生一同はこの我々学校に入学致しますが、我々学校の生徒としての自覚を持ち、何よりも良い学校生活になるよう励んで参ります。本日はこのような場を設けていただき、本当にありがとうございました。』

在り来りな言葉を言って後ろに下がると舞台裏に向かう。舞台裏に行く時、ちらっと見えたゾム兄が微笑んで此方を見ているのが分かった。



また愛川さんから視線を感じた。




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