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「ふ、あ……」
ぴちち、と可愛いさえずりに目を開いた。ここは俺の執務室。目の前のヨダレに汚れる書類も乾いたペン先をみて自分が昨日寝落ちしてしまったことを凡そ察した。
そういえば昨日何故かペ神が俺の部屋に来てコーヒー置いてったアレか
コーヒーをみれば、もう乾いて底には茶色くこびりついていた。水につけておかへんとな。
って、寝落ちしたんやからまだ書類も終わっとらん…あ、やばいめっちゃイライラする
別に今日は朝サプリメントで済ましてもいいか。そうしよ、今サボってるヤツらにあったら俺何をしでかすかわからんからな
ガタッと薬棚のサプリメントと書かれている段を引くがそこにはからっぽになったゴミが散漫しているだけだった
「医務室行くか…。」
少しイラつきつつ棚を戻して部屋を出た。まだ少し廊下は暗く、俺が歩く音がよく響く。コツコツ、コツコツ
いつも騒がしいこの城も流石に早朝は静かだった。
しかし、庭見てみればひとらんが花に水をあげている。おお、流石やなあ。
ひとらんらんはちゃんと書類も出してくれているし、もう結晶の件は終わったらしく報告に大先生が泊まり込みするって書いてあったな。
医務室についてコンコンとノックをしても返事はない。流石に早いか。
失礼します、と一声かけて部屋に入ると1つの規則的な寝息が聞こえた。
……Aの寝息や！
音を立てないようにこっそりとカーテンを引いて覗いてみると、報告で聞いていたものより幾分か楽そうな顔をしたAが寝ていた。
氷嚢、変えてやるか。
ほっぺを触ってみてもやはりまだ少し熱い。
中毒症状も、魘されていることが少なくなったから改善されているらしい。
つまり快方に向かっているのだ。本当によかった。
不意にぴとりと、暖かいものがおれのてにふれた。ほっぺに触っているてを見てみると、俺の手にAの手が重なっていた。
「ちんまい手やなあ」
親指で頬を撫でる。すると、嬉しそうに眉を下げた。
可愛い、もう、はあ、可愛い。
あ、ちゃう、氷嚢を変えてやるんやった。いそいそと袋から水を出して新しい氷に変えた。
額に当てる前に唇をつけた
「絶対に守ったるからな」
俺らのせいでお前が傷つくなんて、見たくないから。
「んふふ…」
「なんやねんもう…びっくりするわあ」
独り言を聞かれたのかとビクついたが、どうやらそうではないらしい。良かった。
Aの顔も見れたし、執務室に戻るか。
……何か忘れてる気がする
「ま、ええか」
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まうる - 一言だけ言わせて下さい 最高過ぎて死にそう (2019年8月25日 22時) (
レス) id: a48c43d4d7 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - Jpipiさん» ありがとうございます！ (2019年8月23日 20時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - ねこさん» ありがとうございます！私も個人的にこの表現気に入ってますので嬉しいですね。静かに狂気が這いよります。 (2019年8月23日 20時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
Jpipi - あ、ヤバ…。尊い＾＾ (2019年8月23日 19時) (レス) id: 022f9f82f7 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - トントンの恍惚とした、って言う表現すこです。ていうか狂った感じが大好きです (2019年8月23日 11時) (レス) id: b1b20001d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：根無し | 作成日時：2019年8月18日 17時
