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11パック目 ページ30

「わ、トントン、おはよ」

「お、おん。おはよう…って言いたいとこやけどもう夜やで?」
「え?わあ、ホントだ。」

そのままスタスタ、いやフラフラと歩みを進める我らが侍女に俺らは危機感を覚える

……アイツ仕事しすぎじゃないか、と。

緊急会議、緊急会議

ひとらんらんと遠征組を除く幹部達招集がかかった。
議題を理解したゾムが真っ先に体験談を話した

「この前Aと庭であったんよ。やからそのまんま洗濯を干すの手伝ってたんやけど」

『ゾムこれもおねがあ゙ッ』

ズテン!と勢いよく転んだ彼女。流石の俺もバスタオルを自分で踏んでずっこけた人を不意に救うのは難しい。

大丈夫か、と顔を見てみれば彼女の目の下にはくろいクマがあった。いつかのトントンが1週間寝なかったときのものよりはよかったが

「見てられんから部屋に返したんやけど結局城で掃除しとったから一緒に部屋に行って寝るまで離れんかった。
諦めたらすぐに目を閉じて寝てくれたけど」

「最近率先して俺らの手伝ってくれるようになってなあ。原因……はまあ、置いておいて無下にするのもアレやし手伝ってもらってんやけど、なあ」

「俺もこの前廊下でふらふらなAを見かけたんすけど、壁に3回くらいぶつかってましたよ」

そう言うショッピは窓の外を心配そうに見ている。

鬱がその先を見ると、そこには花壇で花に水をまくひとらんらんとフラフラになりながらそれを手伝うAがいた。

「あれ、大丈夫なん?」

しかし、もう手遅れ。足元が覚束無い彼女をみて幹部一同ため息をつかざるを得ない

「それで、らんらんはこの事知ってるのか?」
「一応、この前お茶した時に話しておいたけど
ちょっと、自信ないめう」

幹部達はみな同様にうなり、頭を抱え、結論が出た


「取り敢えず、今は祈るしかないな」



Aが、花壇や小屋でドジを踏まないことを


復讐鬼が目覚めないことを

◇→←◇



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アリス - お疲れさまでした。とてもよかったです、これからも頑張ってください!!! (2020年10月4日 15時) (レス) id: 48980b5e27 (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - だーーっ!!((番外編は結構甘々で面白かったですぅ…もう10周してきます!! (2020年5月25日 13時) (レス) id: f89a326571 (このIDを非表示/違反報告)
ぺとるしか(プロフ) - どうしてもまたこの作品が読みたくなって、夜中サイト内を探し回り漸くたどり着きました…!!本当に大好きです…名作…!!何度も読み返したくなる素敵なお話を書いて下さり、本当にありがとうございます…(;ω;)また最初から読み直したいと思います!! (2020年5月12日 4時) (レス) id: 1ba63f4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
倉崎(プロフ) - ふぃやぁ!!!感動しました。お疲れ様でした!!!! (2019年6月30日 19時) (レス) id: 27aa211cd5 (このIDを非表示/違反報告)
山内優菜(プロフ) - 完結お疲れ様でした!これが最後なのが残念です(TT)ありがとうございました! (2019年6月28日 20時) (レス) id: 6807067b24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:根無し | 作成日時:2019年6月9日 12時

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