◇ ページ25
いろんな国の人がこの貿易港にいる。
見たことのない飾りの調度品、骨董品
装飾品もたくさんある。
ただ、
「高くない……？もう少しお手頃なのを予想してた」
「ここは各国家の幹部レベルが行き交いするからここら辺のやつは高いよ。
だから飾るにも豪奢なものとか、外に見られて立派な印象を与えるためのものが多いから自然と値段も立派になるんだよね……」
ということで、民間人も来ることの出来る一般街に進むことになった。
「あ、ごめん先に行ってて」
そう言われて私が先に足を進める。
店に入って値段を見ると、だいぶゼロの数が減った
「これ、なんだろう」
犬が掘ってある可愛らしい銀の調度品
「おや、お嬢さん！それが気になるのかい？」
「え！？あ！はい！」
「それはね、ジッポだよ。タバコつけるやつ」
カチッと店主がつけてみせる。
ぼう、と思っていたより静かに着いた炎はどこか安心した
「買います！」
「お嬢さん吸うのかい？」
「へへ、違いますよ。プレゼントです」
そう答えるとどこか店主は嬉しそうにして微笑んだ
「いいね〜若いって。
名前もほってやるよ。教えてごらん、金はとらんよ」
「ハエッ！？申し訳ないです！」
「若いもんは遠慮なんてしなくていいんだよ！」
そう押し切られて頼んだ。
粋なことに紫のリボンまでつけてくれた。
「まいど！」
黒い箱と添えられたメッセージカード。店主が何を想像しているのかはわからないし、色だって頼んだ覚えがないんだけどな……
「あ」
……今日兄さんに合わせて紫がベースの服を着ているのを忘れていた。
「おーい、A」
呼ばれて振り返ると兄さんがいた。
用事は済んだようだ
「ごめん、もう少し見て帰るか」
「はい、私あそこの出店みたいです！」
結局その日、ほとんど兄さんに奢られることになってしまった。
城に帰ると、任務が終わった幹部たちが兄さんをひっぱりだこにした。
兄さんは今日眠れなさそうだな、そう思ってくすりと笑ってしまう
ジッポはまた今度渡せばいいかな？
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アリス - お疲れさまでした。とてもよかったです、これからも頑張ってください!!! (2020年10月4日 15時) (
レス) id: 48980b5e27 (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - だーーっ！！((番外編は結構甘々で面白かったですぅ…もう10周してきます！！ (2020年5月25日 13時) (レス) id: f89a326571 (このIDを非表示/違反報告)
ぺとるしか(プロフ) - どうしてもまたこの作品が読みたくなって、夜中サイト内を探し回り漸くたどり着きました…!!本当に大好きです…名作…!!何度も読み返したくなる素敵なお話を書いて下さり、本当にありがとうございます…(;ω;)また最初から読み直したいと思います!! (2020年5月12日 4時) (レス) id: 1ba63f4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
倉崎(プロフ) - ふぃやぁ！！！感動しました。お疲れ様でした！！！！ (2019年6月30日 19時) (レス) id: 27aa211cd5 (このIDを非表示/違反報告)
山内優菜(プロフ) - 完結お疲れ様でした！これが最後なのが残念です(TT)ありがとうございました！ (2019年6月28日 20時) (レス) id: 6807067b24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：根無し | 作成日時：2019年6月9日 12時
