検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:209,967 hit

53 ページ3

いつも以上にやばい、ギスギスとした雰囲気に男は逃げ出したくなった。


「かえっていい?」

そう小声で聞けば隣のオスマンにガチトーンでは?と脅し受けたので大人しくしておく。


朝からずっとこれだ。




グルッペンとゾムの最悪なこの雰囲気。


「なあ、どういうことなん?」
「どういうことって何回も説明したやろ」
「ああ?聞いたで何回も何回もお前がアホ抜かしてAが攫われたって」
「は?頭の中の理解力は生きているのか?」
「ア?やから何回もどういうことって聞いとるやろが!!」
「話が通じんな」
「チッ」

……身内同士の戦争に仲間全員が流れ弾を食らう。
ここで、一言でも発してみろ。お前を殺す。そう言わんばかりの雰囲気に各々が頭を抱えた。


もうひとつの隣にいたトントンにお互い頷いてそれぞれがそれぞれの元に向かった。

「はいはいゾムさん。そんぐらいにしとこ?
グル氏もわざとじゃないから、な?」

「お前もやでグルッペン。今こんな時に内ゲバしとる場合か。起きやがれ」

そう声をかけと2人ともがそれぞれを睨みつける


「は?何いってん大先生?わざとじゃないからって当たり前やろぉが?
なんや、わざとじゃなかったら全てを許しええんか?」

「うるせえ、俺は起きてる。こいつの脳みそがバカクソにとぼけておねむなだけやわ」


あーーーーー、なんやねんこいつらほんま……

トントンと目を合わせると2人でため息をついた。盛大に。許して欲しい。

俺らがこいつらの流れ弾に辟易としているとガチャ、と喫煙から帰ってきたのはショッピくんだった。




すぐに空気を察した彼は先輩である彼の方を向いた。当の先輩は後輩に見られていることになんて気づかず、己の心の整理をしている。



「はあ、何してんすか。あんたら。」



ズバッと二人の間に立ち、彼が放った言葉にその場の全員が唖然とした。

54→←52



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (169 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
631人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アイス! - ええ話やぁぁ、、、もしかして主さん神ですか!? (2020年10月12日 21時) (レス) id: 7b09c37ff3 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - サンプルさん» サンプル様コメントありがとうございます!最高の褒め言葉です! (2019年6月10日 0時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
サンプル - めちゃくちゃ泣けた(TωT)ウルウル (2019年6月9日 20時) (レス) id: 37598dd4c5 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - 理香さん» 理香様コメントありがとうございます!完結です〜!番外編もどうぞお楽しみください! (2019年6月9日 18時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
草が頭に生えてる人(プロフ) - 完結お疲れさまです!これから番外編も楽しく読ませていただきます! (2019年6月9日 14時) (レス) id: 63555da9ef (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:根無し | 作成日時:2019年6月5日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。