【呪術廻戦】最凶呪術師は最凶ルートを回避したい

11話 ページ13

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「そういえば、A先輩の術式ってどんなの？」


「五条の無下限を無効にするくらいの、術式って」と目をキラキラさせる硝子。
超可愛いですね。




補助監督さんに車に乗せられた私達は、任務地まで1時間ほど掛かるということを知り、まずは自己紹介から初めた。
名前とか色々話しているうちに硝子もある程度打ち解けてくれたようで、口調も砕けたものになり、A先輩と呼んでくれるようになった。
私も硝子、と下の名前で呼ぶことにした。めっちゃ可愛いよな、硝子って名前。名前の透明感すごい。

で、なんだっけ。術式の話か。




「御手洗家に代々伝わる、相伝の術式だよ。五条家に比べたら全然大したことねぇやつだが」


「でも、あの五条に一撃入れたんでしょ？」


「そりゃ先輩の威厳がありますから？ま、簡単に説明すると、アイツの術式自体を無効化したんだ」


「無効化………」





そう、無効化。

私の「術式・天候無尽」は、"天候を操る"というものである。さっきも言ったが、これは御手洗家に代々伝わる相伝の術式で、御手洗家の中でもひと握りの人間しか使うことができない。
理由は簡単で、「とてつもない量の呪力を使用するから」だ。

天候無尽の特徴は、1つが呪力の使用量が多いこと。そしてもう1つが術式の型の多さである。

五条の術式・無下限を知ってるならわかりやすいが、アイツは「術式順転『蒼』」と「術式反転『赫』」、「虚式『茈』」という3つの型が使える。
それに比べ、天候無尽は全部で5つの型があるのだ。
そしてそれらは、私の天与呪縛によって与えられた能力「底なしの呪力」によって使用が可能になり、攻撃力も強化される、というわけ。

ちなみに御手洗家で5つの型全てを扱える人間は歴代でも私を含め3人しか居ないらしい。父上も2つしか使えないと言っていた。




「5つって……とんでもない数だ……」


「ま、そこが強いと言われる理由だろうな」




今話したのはただの基本。
無効化については、またこれから話さなきゃいけないんだけども。

とりあえず喋り疲れたからガム噛むわ。




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術式について

＿＿術式・天候無尽(てんこうむじん)
名前の通り、"天候が尽きない"。つまり、天候を操ることができる。型の多さが一目置かれる理由。特徴は、Aの天与呪縛によって与えられた底なし呪力によって可能にされた凄まじい威力。

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