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二度とここには来るな。





その言葉がぐるぐると頭の中を巡り、胸の奥底で反響する。





弁明する余地も与えたもらえず、私は外に追い出されたのだ。





なんだか無性に虚しくて、道端にも関わらず涙が止まらない。





「……A?」






後ろから名前を呼ばれて振り返れば、そこにはアオイが。





『うっ……うぅ……アオイぃぃ……ひっぐ……』





「ちょ、ちょっと!なんで泣いてるの!?」





泣きわめく私にオロオロとしながらアオイは私を蝶屋敷に招き入れてくれて。





「で、水柱様に二度と屋敷に来るなって怒られて泣いてるのね?」





『……うん』





「はぁ………Aは、怒られたことが悲しいの?」






『………ううん、違う』





違う。





そうじゃないと、思う。






怒られたのも悲しかったし怖かったけれど、そうじゃなくて。






私は、義勇さんに拒絶されたことが、嫌われたことが悲しかった。






『…私、義勇さんに嫌われたくなかった』





「…どうして?」





そんなの。





『………………………義勇さんが好きだから。』






ずっとずっと、あの人が好きだから。






「それ、水柱様に言ってないんでしょう?ならまだ諦めちゃ駄目よ」






『でもっ、でももう、来るなって……!』






はぁ、とアオイはため息をつくと真剣な眼差しを私に向ける。






「いつもの押しの強さはどこにいったの。折角気づいたんだから最後まで食らいつきなさいよ。鬼殺隊なんだから。」


意地を張ってもいい事なんか1つもないんだからね。






諭すような口調で、泣いている私の肩を掴んみそう言うアオイにまた涙が出てくる。





鬼殺隊はいつ死ぬか分からない。






昨日まで一緒に笑いあっていた仲間が、次の日には居なくなっていたりする。






だから後悔する選択をしちゃいけない。






最後の最後まで食らいつかなきゃ。






私も、鬼殺隊の一員なんだもの。






『……アオイ、ありがとう。』






「……うん、頑張ってね、A。」






私は水柱邸に向けて走り出した。

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きよりん(プロフ) - わらび餅。さん» 飲み会(笑)いえいえ、指摘なんて失礼しました。 (2020年7月8日 10時) (レス) id: 599608a929 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅。(プロフ) - 義勇大好きな女さん» わ〜!そんな風に言っていただけて嬉しいです!お読みいただきありがとうございます〜!! (2020年7月8日 6時) (レス) id: b794bc2212 (このIDを非表示/違反報告)
義勇大好きな女 - 話終わったら、目から水が、、、!? (2020年7月7日 22時) (レス) id: 8ebef6a95a (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅。(プロフ) - きよりんさん» そうです、軟骨になってますね……笑ご指摘ありがとうございます、直しておきます……軟骨と包帯って今から飲み会でもやんのか?って感じですねすいません……笑 (2020年7月7日 5時) (レス) id: b794bc2212 (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - 31話と32話に軟骨とありますが軟膏の事ですか? (2020年7月6日 23時) (レス) id: 599608a929 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わらび餅。 | 作成日時:2020年5月22日 11時

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