【鬼滅の刃】冨岡専用の隠ちゃん。【冨岡義勇】

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義勇さんの元を去ってから早1週間。





通常業務に戻った私は、前の平穏な日常を取り戻していたのだが。





「よ、久々だな。あれ？お前なんか暗くなった？」





『誰のせいだと思ってるんですか後藤先輩………』





心は、全く平穏じゃなくて。





1人で過ごす家は寂しいし、1人で眠る布団は冷たい。





私はこの3ヶ月でどれだけ義勇さんの存在が大きかったのかを思い知ってしまった。






「冨岡さんは、きっと恋を知らないんですよ」


「だから、冨岡さんに恋を教えてあげられるのはAだけなんですよ」


「ふふ、貴方が恋を知るチャンスでもあります。相手が冨岡さんなのは可哀想ですが」





しのぶさん。





もしかして、私の義勇さんに対するこの感情って恋なんでしょうか。






義勇さんと一緒に笑い合いたい。






義勇さんの喜ぶ顔がみたい。






義勇さんが落ち着ける場所でありたい。





義勇さんと、一緒に生きたい。






これは、恋なのかな。






ねぇしのぶさん、私、義勇さんに恋なんて教えられませんでしたよ。






私が、教わってしまった。






しかも、離れて気づくなんて馬鹿ですよね。






もう伝える手段なんてない。






きっともう会えない。






彼は、鬼殺隊の水柱だから。






「そんな暗くなるほど何されたんだよこの3ヶ月………」






『…色々あったんですよ。』






「顔死んでんぞ顔、いつもの5倍くらいひでぇ顔してるわ」





そんな水柱様怖かったのかよ？と聞いてくる後藤先輩に首を振る。






そうじゃなくて。






私が勝手に後悔して勝手に苦しんでいるだけだ。






「あー、そんな顔してる奴に言いづれぇんだけどよ…………」






後藤先輩は、次の任務先が書いてある紙をひらひらと仰ぐと、心配そうな顔でこちらを見て。





「お前、明日水柱様の任務の事後処理だわ。」






……………最悪だ。

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