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『ご、ごめんくださーい………』






現在、私は水柱邸の前に居る。






なんともまぁ驚くことに、私があの日”わらび餅争奪じゃんけん”だと思っていたものは”水柱様争奪じゃんけん”だったのだ。







なんでも、水柱様はつい先日の任務で怪我をしたらしい。






その鬼は十二鬼月だったわけでもなく、普段の柱であればそんな怪我をするようなものでは無かったのだ。







それなのにも関わらず怪我をした。







理由は至って簡単で、栄養不足。







栄養失調により体が万全な状態ではなかったのだ。








そこで、水柱様の元で家事をするお世話係を隠の中から選んだ、というわけ。







いやいやいやいや。







私完全に騙されただけなんだけど。







だってこれ、後藤先輩絶対知ってたよね?酷くない?








柱怖いんだよ〜やだよ〜。







なんて考えていれば、ガラッと開く扉。







「………なんだ。」







見上げれば、無表情の水柱様。







こっわ。







無表情なんですけど!







だけどここまで来たらもうやるしかない。







『あっ、隠の日生Aと申します!よろしくお願いします!』






「………ああ。」







大きな声で挨拶をすれば、彼は特に表情を変えることもなく頷く。








まぁ伝達はいってるだろうし、分かってくれたのかな。







会話が途切れる。







うん、気まずい。







『……えっと、それでは、中失礼しますね。』







そう声をかけてとりあえず中に入った。







後ろから水柱様も着いてきていて、てちてちと足音が聞こえる。






屋敷の中を見渡せば、そこに広がるのは空間。







物が、全然ない。







『……水柱様、本当にここで生活なさってます?』







「?ああ。」








これは。







『有り得ません!何故こんなにも物がないんです!?食べ物もろくにない!!』








私の言葉に方をビクッとさせる水柱様。







突然私が大声で怒鳴ったから驚いたんだろう。








でも、これは流石に止まらない。








『こんなんじゃ栄養不足になるのは当たり前です!!これからはちゃんと毎日三食食べてもらいますからね!!』








ふんっ!と鼻を鳴らしてズカズカと奥へ入っていく私の背中を、水柱様は呆然と見てるだけだった。

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きよりん(プロフ) - わらび餅。さん» 飲み会(笑)いえいえ、指摘なんて失礼しました。 (2020年7月8日 10時) (レス) id: 599608a929 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅。(プロフ) - 義勇大好きな女さん» わ〜!そんな風に言っていただけて嬉しいです!お読みいただきありがとうございます〜!! (2020年7月8日 6時) (レス) id: b794bc2212 (このIDを非表示/違反報告)
義勇大好きな女 - 話終わったら、目から水が、、、!? (2020年7月7日 22時) (レス) id: 8ebef6a95a (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅。(プロフ) - きよりんさん» そうです、軟骨になってますね……笑ご指摘ありがとうございます、直しておきます……軟骨と包帯って今から飲み会でもやんのか?って感じですねすいません……笑 (2020年7月7日 5時) (レス) id: b794bc2212 (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - 31話と32話に軟骨とありますが軟膏の事ですか? (2020年7月6日 23時) (レス) id: 599608a929 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わらび餅。 | 作成日時:2020年5月22日 11時

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