【鬼滅の刃】冨岡専用の隠ちゃん。【冨岡義勇】

プロローグ ページ1

『後藤先輩、あれなんですか？』






私が指を指した先には、女性の隠達がじゃんけんをしている現場。






隠である私は、先輩の後藤さんと共に包帯などの不足がないか確認をしていた。







その途中に、黄色い声を上げながら女性の隠達が集まりじゃんけんを始めたのだ。






あれは何を競っているんだろう。






後藤先輩にそう聞けば、少し思案した後にぱっとこちらを向く。






「ありゃ、あれだ。じゃんけんに買ったやつが隣町にある有名店のわらび餅を貰えるんだと、そう聞いたわ」






『えっ！本当ですか！』






うんうん、そうだったそうだった。






と人差し指を立てながら少し口角を上げて言う先輩。






まじか。






私はわらび餅が大好きなのだ、有名店のわらび餅が貰えるだなんてそんな機会逃す訳にはいかない。






『私もちょっと参戦してきます！』






先輩はおー、とひらひら手を振って歩いていってしまった。






そして。






『やったー！！勝ったー！！』






わらび餅争奪じゃんけん大会の優勝者は、見事私。






これで美味しいわらび餅が食べられるっ！






ニコニコしていれば、じゃんけんに参加していた女の人達がわらわらと私の元へ。






「負けちゃったの悔しいけど、Aちゃんにならいいわ〜」






「ていうか、Aちゃん好きだったのね？あんまりそういうの興味無いのかと思ってたや｣






え、興味無いかと思われてたの？






私も女の子だしそりゃ甘味は大好きに決まってる。






『酷いですよ、私だって女の子ですからね！大好きに決まってます！』






むんっ、と頬を膨らませてそう言えば、頬を染めて可愛い〜！と私を抱きしめる同僚たち。






「じゃあ、これから3ヶ月頑張ってね！いってらっしゃい！」






『はいっ！…………3ヶ月？』






3ヶ月って、なんだ？






頑張る？






3ヶ月わらび餅食べ続けろってこと？






頭に？を浮かべる私に放たれた言葉はあまりにも衝撃的で。






「3ヶ月、水柱様の屋敷に住み込みよ！3ヶ月でちゃんと落としてきなさいよ〜？」






『…………えええええええええええええ！？！？』







私の叫び声が部屋に響き渡ったのだった。

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