STORY 5-6 ページ6
そんな俺に対し、棗は地面に転がっている小さな石をポイポイと投げて遊びながら続ける。
『男なら誰でも憧れる個性だと思うけどな、お前の個性って』
爆豪「…黙れ」
『お前の個性ってヒーローに完璧向いてると思う』
爆豪「う、うるせえ…！」
『だからアイツ、もしかしたらひがみであんな事を言ったんじゃ…』
爆豪「あ゛〜！！もう黙れザコ！！」
恥ずかしさに耐えきれなくなった俺は、その場に膝をついてしゃがむと、片手で棗の口元を押さえ付ける。
そして、抵抗させないようにと、棗の片手も壁に押し付けた。
目を見開いて俺を見つめる棗に対し、俺は顔を真っ赤にしながら睨み付ける。
爆豪「褒めんなって言ってんだろ、ザコのくせに調子のりやがって…！！」
目をパチクリさせる棗。
爆豪「一丁前に俺を庇ってんじゃねえぞ、殺すぞ！」
唸るようにそう言えば、空いている棗の片手が、口を塞いでいる手を掴む。
そして、口元から手を離させた棗は、俺を真っ直ぐに見つめながら言った。
『本当の事、言っちゃダメかよ』
ドキン、と心臓が揺れる。
そして、揺れた心臓はドッドッドッと速度を上げて動き出す。
『俺が言いたいのは、爆豪のその個性は決してヴィラン向きなんかじゃない。ヒーローに適した個性だよ、って言いたいの。別に褒めてるわけじゃない』
爆豪「……」
『アイツはきっと、お前の個性が羨ましいんだよ。だからあんな事言ったんだ。だから気にしなくて良いんだよ、爆豪』
爆豪「分かってらあ、ンなこと」
『それと、俺はクラスメイトが他人からバカにされたら怒るよ。例え、相手が日頃からムカついているお前であっても、他人からバカにされたら怒る』
爆豪「良い子ぶってんじゃねえ、クズ」
『ぶってんじゃねえし。実際に良い子だもーん』
唇を尖らせる棗を見れば、俺は壁に押さえ付けている棗／の／手を離す。
そして、棗の両頬を手で挟み込んだ。
『んぶう…ッ！！』
爆豪「テメェから助けられるなんて、もうこりごりだ」
『ン゛』
爆豪「テメェから助けられねえように、もっと、今よりももっと、強くなる！！」
俺がそう言うと、棗は目を細めて笑い、頭を縦に振って頷いた。
棗の両頬から手を離し立ち上がろうとすれば、今度は俺／の／手を掴み引き止めた。
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星野彼方(プロフ) - 百票目は俺がもらったぁ！ これからも頑張って下さい (2021年3月18日 11時) (
レス) id: e6bb8eb5cf (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 磯野さん» レスが早ええ…。もう…しゅき…。 (2018年11月28日 21時) (レス) id: a2a172a5bd (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - あ、やべ…直ってた…。(^_^;)…頑張ってください！(言い逃げ) (2018年11月28日 21時) (レス) id: a2a172a5bd (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - 雪猫さん» 雪猫様、こんばんは。以前もコメントして頂きましたよね、ありがとうございます！見直した結果、修復致しました！以前に引き続き、文字化け箇所を教えて頂きましてありがとうございます！これからもどうぞ、よろしくお願い致します！ (2018年11月28日 21時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 再びこんばんは！(*´∀`)♪夢主君の性格しゅきィ…。あ、あとまた文字化けが…ページ23,24です！毎度毎度申し訳なくなってしまう…。続きが楽しみです！(*´▽｀*) (2018年11月28日 21時) (レス) id: a2a172a5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：磯野
| 作成日時：2018年11月19日 22時
