STORY 37 ページ17
俺は机の上に置いた手を離すと、肩から落ちかけているスポーツバッグを肩にかけ直した。
『………今から話す事、全部本当の事だから』
「うん」
『俺、実は、木兎の事が好きだった。初めて他校と練習試合をした日、お前から「木兎が好き」と聞いた日、実は、俺も同じ日に木兎の事を好きになってた』
河野は頷きもせずに、俺の顔を黙って見つめる。
『その時、お前から質問されたよな。木兎の事どう思ってんの？って。確か俺は、どうも思ってない、って答えたはず』
「おう」
『でも、それは嘘。その時、俺、木兎の事好きだった。正直、惹かれてた。でも、お前に言えなかった。木兎の事が好き、って言えなかった』
「なんで」
『お前が傷付くと思ったから』
俺の言葉を聞いて、河野は唇を結んだ。
『俺、正直分かんねえ。ちゃんとした友達出来たことねえし。こうやって友達と好きな人が同じになった事も無い。だから、どうして良いか分からなくて、……嘘ついた』
俺にとって、初めての友達が、河野だった。
『あの時、嘘をつかずに、お前にちゃんと言っておけば良かった。俺も木兎の事が好きだよ、って。河野は、俺が嘘ついたから怒ってんだろ？』
頭を縦に振って頷く、河野。
『木兎から告白された時は嬉しかったけど、正直戸惑った。それは、河野が木兎の事を好きだって知ってるから。木兎から花火大会を誘われた時も、すげえ困った。河野、前に花火大会に木兎を誘うって言ってたから』
俺は俯き、両手で拳を作った。
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磯野(プロフ) - yu-kariさん» こんばんは。コメントありがとうございます。次のHQ小説の内容はまだ決まっていませんが、次回も読んでいただけましたら幸いです。よろしくお願いします。 (2018年10月29日 20時) (
レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
yu-kari - 、、、たまらん。(*´∀｀*)ﾎﾟｯ次回作楽しみ( ´Д｀)= (2018年10月29日 13時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - 輝咲囚兎/ｷｻｷ ｼｭ-ﾄさん» おはようございます。コメントありがとうございます。最後まで読んで下さいまして誠にありがとうございます。これからも読者様方々におもしろいと思って頂ける作品を作っていこうと思いますので、よろしくお願いします！ (2018年10月29日 7時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
輝咲囚兎/ｷｻｷ ｼｭ-ﾄ(プロフ) - 最初から最後迄本当に楽しかったです！どちらのルートも応援していたのでとても胸がいっぱいです！ホントに素敵な作品をありがとうございます！！ (2018年10月29日 7時) (レス) id: 437cb76d7d (このIDを非表示/違反報告)
yu-kari - おっ、、、あっ、、、。、、、、、ぁぁぁぁあああ！、ぁぁぁぁあああ！最高ぉぉおおおお！最後まで神作ぅぅぅぅぅぅううう！ (2018年10月28日 2時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：磯野
| 作成日時：2018年10月21日 21時
