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大きな声で叫びたい ページ42

二人の姿を笑顔で見送ったジフナはパッと俺の方を振り返って、「それより、髪の毛」と言った。



「...髪の毛?」


「おう。

黒に染めたの?」


あ〜、と相槌を打ちながら自分の髪を触る。

そっか。最後に会ったのは髪がまだ茶髪の時だったか。


...君がまだ生きていた時か。



「うん。似合ってるでしょ?」


「似合ってるけど...

なんで黒に?

黒だと高校生に戻ったみたいだぞ」


「なにそれー、子供みたいって?」


ジフナは、ははは、と声を出して笑った。


「ジニョンが黒髪だと高校生の時を思い出すってこと」


「ああ、そういうことね。

この子、見てよ」



スーツのポケットからビョルを取り出す。

ビョルはそういう種類なのか、出会った時の大きさのまま大きくなることはなかったので今日の結婚式にもこっそり連れてきてしまった。


君の代わり、ということもあるけど。


真っ黒な毛と、真っ黒な瞳のビョルはじーっとジフナを見つめる。

ジフナはそんなビョルの姿を見て、可愛い、と目をキラキラさせた。



「名前は?」


「ビョル。

ほら、夜空に光るお星様みたいに目がキラキラしてるじゃん」


「本当だな。てか、真っ黒だな。

黒すぎてスーツと同化して気づかなかった。


...あ、まさか」


「うん。そう」


そう言って、察したジフナに見せるようにビョルを自分の髪に近づける。


「ほら、似てるでしょ?」


ジフナは微笑ましそうな表情を浮かべた。「おう。兄弟みたい」


その言葉を聞いて、俺も微笑ましくなった。


君は茶髪の俺を好きでいてくれたけど、なんだかビョルとお揃いにすれば君も喜んでくれるかなって。



「あ、終わったみたいだよ」


道を歩き終わった二人が、いろんな人と話していた。



ジフナの背中を押す。


「ほら、行ってきな」



なんだよって言いながらも、素直に彼女のもとに歩んで行く。


A、君も連れて来たかったな。



そっと、青空を見上げた。



このどこかの星で、君は見ているのかな。



" ジニョン〜! "


" えへへっ "


" 大好き〜 "



あの、輝かしい笑顔で。



「...A」




君と俺の人生がハッピーエンドではなくても、俺は君のことを想い続ける。







愛をこめて。

答えは見つからなくても→←今ならまだ間に合うかな



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gumi - 真実さん» そういうことを言って頂けて本当に嬉しいです。最近占ツクには全然来れていなくて、久しぶりにここを見に来たのですが嬉しいコメントが来ていてとても心が暖かくなりました。他のも読んでくださったのですか!?ありがとうございます! (2018年11月11日 21時) (レス) id: 574c7b7109 (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - ただただ感動しました。こんなに人を泣かされる作品を作れる方は本当にすごいです。他の作品も少し読ませていただいたのですが、全部良くて、また読み返したいなと思います。 (2018年10月16日 22時) (レス) id: 77640d9d62 (このIDを非表示/違反報告)
gumi - パジさん» 返信遅くなって申し訳ありません!わー!ありがとうございます!文を書くのは好きなのですが得意な訳では無いので、伝えたいことがきちんと伝わるか心配だったのですが…(><) そんなにたくさんのことを感じていただけたなんて私は幸せものです!ありがとうございます^^ (2018年7月2日 3時) (レス) id: 574c7b7109 (このIDを非表示/違反報告)
パジ - はじめまして!全部読みました!結構速い段階から泣きっぱなしでした…なのに読み終わった後は何だか笑顔になれて、私もいつか素敵な人に合えるのかなとか、もっと家族や友達を大切にしようと思えるような、素敵なお話だと思いました。 (2018年6月26日 23時) (レス) id: 85af0eaaac (このIDを非表示/違反報告)
gumi - KooKさん» わー!すごい嬉しいです!!全部読んでくださったのですか!?ありがとうございます!! (2018年4月28日 23時) (レス) id: 574c7b7109 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:gumi | 作成日時:2018年2月9日 16時

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