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『……え？』
ふっかの言葉に、閉じかけた私の目は大袈裟に見開かれた。
…好き？
ふっかが私のこと好き？
キュッと一回縮んだ胸が、甘く溶け出す。
心臓の鼓動が大きく鳴ってるのが聞こえた。
「好き」
その言葉がふわふわと宙を浮いてて、
あれ、好きってなんだ…？
理解の追いつかない頭はショート寸前。
『あのさ、ふっか。もし勘違いしてたら困るから言うけど、私が言った好きってのは、親友としてってことじゃなくて、「わかってるよ。」
「お前、俺だってそんくらいはわかるよ？」
ふっかはそう言って、ふわり。
優しく微笑む。
「俺も、お前のことが好き。」
『………そ、それは、つまり、恋愛的な意味で？』
友達としてじゃなくて？
「そうだよ。」
ふっかが目を細めて笑った。
顔を真っ赤に染め上げた私とは違って、彼はなんか余裕そう。
「お前、驚きすぎ。」
『…っ、だって、』
ふっかが私の目にかかった前髪をそっと払った。
甘いよ、ふっか。
私を見つめる目が、表情が、息が詰まりそうなくらい甘い。
「A、俺たち恋人になろうか。」
彼にそう言われるのを、いったい何度私は夢に見てきただろうか。
好きな人が自分を好きになるのって、奇跡だと思ってた。
100分の1？いや、もしかしたら1万分の1？
そのくらいの確率だと思ってた。
だって6年間、ずっと振り向くことない背中を追ってきたから。
奇跡って起こるんだ、って。
今、そう思った。
いつの間にか私の肩に置いてあったはずのふっかの手が、私の手を掴んでいた。
「A、俺返事欲しいんだけど。」
ちょっと意地悪な笑みを浮かべた彼が、掴んだ私の手に、長くて細い指を絡める。
その手を離さないように握り返して、私はふっかと見つめ合った。
『……ぜ、是非、お願いします、』
「ふはっ、もー、だから緊張しすぎなんだって、お前。」
ふっかはガッチガチに固まった私の頭を撫でた。
いつもよりも、優しく、大事なものに触るみたいな触れ方が、私の胸を甘く締め付けた。
甘ったるい空気が私たちの間を流れて、お互いなんか照れ臭くて笑ってしまう。
絡み合った視線が優しくて、やっと実感した。
……あぁ、私たちの想いは重なり合ってるんだなって。
一方通行じゃないなって。
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こゆき(プロフ) - *なべふか*さん» 最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました…！！そのように言っていただけてとても嬉しいです…！新作もよろしくお願いします！！ (2020年6月25日 10時) (
レス) id: e5c6dc30ce (このIDを非表示/違反報告)
*なべふか* - お疲れ様でした*ストーリー素敵過ぎです!!最後の展開は号泣でした､､､今読み終えすごくロスしております笑また1から読んでみようと思います^^ありがとうございました!新作も覗かせて頂きますﾈ!! (2020年6月25日 0時) (レス) id: 2b33477f89 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 名無し85099号さん» コメントありがとうございます…！！リアルですか…！嬉しいです！！こちらこそ最後まで読んでくださってありがとうございました！今後もよろしくお願いします…！ (2020年6月24日 18時) (レス) id: e5c6dc30ce (このIDを非表示/違反報告)
名無し85099号(プロフ) - ほんとになにかどこかのドラマか映画を見ている感覚になるほどストーリーが素敵でした！そしてまたふっかさんがリアル(涙)ほんとに面白かったです有難うございました！ (2020年6月23日 18時) (レス) id: ead5991952 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 希依良さん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！！とてもありがたいお言葉嬉しいです…！今後もよろしくお願いします！！ (2020年6月19日 10時) (レス) id: e5c6dc30ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年6月1日 15時
