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「ふっかは？食べるよね？」
佐久間を見ていたAがクルリと回って、後ろ向きで歩きながら俺にそう聞く。
短めのショートヘアがふわりと揺れた。
『もちろん。』
そう言えば、Aはニヤッと口角を上げて佐久間に向き直る。
「だって。多数決で私の勝ちだから佐久間もコンビニ行き決定。」
佐久間の肩に手を回して、「文句ある？」と笑みを浮かべるA。
「あーもう！わかったよ、わかったから離して！」
Aより背の低い佐久間が、肩に回った彼女の腕を強引に引き剥がす。
真っ赤に染まった佐久間の横顔。
いったいその顔、何度見たっけ。
遠くで鳴いてるセミの声を聞きながら、そんな2人を少し後ろから眺めてた。
「やっぱ夏はスイカバーに限るね、」
公園のシーソーの上に座って、さっきコンビニで買ったスイカバーの袋をペリペリと開けてAが呟く。
『いや、夏といえばガリガリ君だろ。』
「ガリガリ君は冬でも売ってるじゃん、」
スイカバーは夏だけなんだよ、と謎に力説しながら。
彼女は袋から取り出したスイカバーをペロペロと舐めた。
「ねぇ佐久間、ほんといらなかったの？」
シーソーの反対側に座って漫画を読んでる佐久間にAが声をかける。
無理やり俺らに付き合わされた佐久間は、結局コンビニは何も買わず、不貞腐れたような顔をしてた。
「いらない。」
「アニメ見れなかったから拗ねてんの？」
「拗ねてないし。」
ギッコンバッコンとシーソーの音を鳴らして、また言い争いを始めた2人を見ながら、近くの鉄棒に背をもたれる。
しっかし暑いな、
今年の夏は暑すぎる。
7月の上旬。
手に持っていたガリガリ君がじわりと溶けていって、
棒にに滴れたそれを落とさないように、アイスをくるくると回す。
ーーーーとその時、
「_____大介、」
カナカナとうるさかったヒグラシの鳴き声の中で、彼女の発したその声は透き通るように俺の耳に飛び込んできた。
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こゆき(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます！需要ありますか！私も目黒落ち書きたいなーと思ってるので本編終わったら書いてみますね、ありがとうございます！ (2020年4月25日 22時) (
レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 余力があれば！目黒落ちもお願いします★需要あります…！コメント失礼しました。いつも楽しく読ませて頂いてます(^^)これからも楽しませてください (2020年4月25日 1時) (レス) id: 8c58893707 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - うたさん» コメントありがとうございます！ふっか動きましたねー、これからをお楽しみにしていただけたら嬉しいです！ありがとうございます、私のペースで頑張ります！ (2020年4月22日 23時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - コメント失礼します。ふっかさんどうするんだろうって思ってたんですが、動き始めておおお！となっております！！これからもこゆき様のペースで更新がんばってください(^^) (2020年4月21日 18時) (レス) id: ac1778f4fd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - milkmilkmilk723さん» ふっか、ここからどんどん動きますよー！笑 今後もよろしくお願いします！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年4月8日 14時
