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>Fukazawa side.
『…なんで？』
首元を押さえたまま、一切俺と視線を合わせなくなったAにそう聞く。
…その首筋のマークは、俺には毒だ。
さっき視界に入った映像が脳内に張り付いて、熱い塊が胸の奥からザワザワと全身に駆け巡って、
喉を通り抜けた声はひどく掠れてた。
……もしかして、やっぱりまだ佐久間のこと忘れられないから？
俺が知ってる範囲では、佐久間がAが付き合った最初で最後の相手。
それも高校生の時の話だ。
その後はそういう浮いた話は聞いたことがない。
Aは俯いたまま、下唇をぐっと噛んだ。
「……聞いてどうするの？」
『え？』
ボソリと、細い声が落とされる。
「私が彼氏作らない理由、聞いてふっかはどうするの？」
俯いていた視線が、俺に移動する。
熱を持ったそれは俺を捕らえてゆらゆら揺れていた。
『いや、どうするのって、』
…確かに聞いたところでどうにもできないけど。
『…知っときたいじゃん、一応。俺ら長い付き合いだし、それにほら、親友だし？』
Aには早く良い相手を見つけて欲しいから。
……じゃなきゃ俺もいつまでも吹っ切れられない。
俺の言葉に、彼女は言葉に詰まったように視線を左右に揺らす。
沈黙を抱えたままのAは、数十秒の間の後、重く吐息を吐き出した。
その目は酷く暗くて、悲しそうだしちょっと怒ってるようにも見えるし、とにかく彼女は今あまり良い気分ではなさそう。
『やっぱやめにしよ、この話。ごめんごめん、変なこと聞いて。』
あまりにも重くなった空気に耐えられなくなった俺が声を出す。
『首のそれは、隠しとけよ？…後輩の悪戯だったとしても、世間的にね？俺の前だから良かったものの、それはちょっと、』
舌がグルグルと回る。なに言ってんのかよくわかんないけど、とにかく早く話題を変えないと、
『そうだ、なんか他に頼む？そろそろシメでなんか追加しても良いかなと思って、』
急にベラベラ喋り出した俺を見るAの視線を避けるように、俺はヘラヘラ笑ってテーブルの横のメニュー表を引っ張り出した。
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こゆき(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます！需要ありますか！私も目黒落ち書きたいなーと思ってるので本編終わったら書いてみますね、ありがとうございます！ (2020年4月25日 22時) (
レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 余力があれば！目黒落ちもお願いします★需要あります…！コメント失礼しました。いつも楽しく読ませて頂いてます(^^)これからも楽しませてください (2020年4月25日 1時) (レス) id: 8c58893707 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - うたさん» コメントありがとうございます！ふっか動きましたねー、これからをお楽しみにしていただけたら嬉しいです！ありがとうございます、私のペースで頑張ります！ (2020年4月22日 23時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - コメント失礼します。ふっかさんどうするんだろうって思ってたんですが、動き始めておおお！となっております！！これからもこゆき様のペースで更新がんばってください(^^) (2020年4月21日 18時) (レス) id: ac1778f4fd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - milkmilkmilk723さん» ふっか、ここからどんどん動きますよー！笑 今後もよろしくお願いします！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年4月8日 14時
