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『あのさ、』
私の後ろからベンチの背もたれに両手をついて、私の顔を覗き込む目黒にそう切り出す。
目黒の綺麗な目が優しく緩んだまま私を見てて、それを見てやっぱりそろそろ言っとかないとな、と唾を飲み込んだ。
『……目黒が私に好意を持ってくれてるのは嬉しいんだけど、』
「…けど？」
私が何を言いたいのかを察したのか、彼は眉間に皺を寄せる。
『……その、「諦めてって言いたいならやめてくださいね。俺、諦めないんで。」…でも、』
…このままじゃ、彼を傷つけることになる。
「俺に悪い、とか思ってるんだったら、それ勘違いなんで。」
目黒がそう言って纏めた私の髪を掬って手を通す。
「Aさんはそうやって俺のこと気にしててくださいよ。ちょっとでも俺のこと考える時間が増えれば、それ作戦通りなんで。」
そう言って、ふふっと彼の唇が綺麗な弧を描いた。
……ほんとやりにくいタイプだ、この子は。
こっちが牽制しても何の意味もなさそう。
「…A、俺のこと利用してよ。」
今朝夢で見た昔の記憶が私の頭の中に引っ掛かるけど、目黒はあいつとは違うんだろうか。
中途半端に付き合うことで、彼と同じように傷つけることにはならないんだろうか。
妖艶な笑みを浮かべる目黒に「…わかったよ、」と呟けば、彼は嬉しそうに笑った。
同じ頃、私の手に握られたスマホが震える。
『…あ、返事来た。』
ディスプレイに示された"ふっか"という文字。
私の声に目黒の視線も私のスマホに移る。
ふっかいいよ
ふっかいつものところで待ってて。
返ってきた返事に、ふぅっと息を吐く。
…………よっしゃ。
そう、心の中でガッツポーズをしてると、目黒の髪が私の首筋あたりを触った。
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こゆき(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます！需要ありますか！私も目黒落ち書きたいなーと思ってるので本編終わったら書いてみますね、ありがとうございます！ (2020年4月25日 22時) (
レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 余力があれば！目黒落ちもお願いします★需要あります…！コメント失礼しました。いつも楽しく読ませて頂いてます(^^)これからも楽しませてください (2020年4月25日 1時) (レス) id: 8c58893707 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - うたさん» コメントありがとうございます！ふっか動きましたねー、これからをお楽しみにしていただけたら嬉しいです！ありがとうございます、私のペースで頑張ります！ (2020年4月22日 23時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - コメント失礼します。ふっかさんどうするんだろうって思ってたんですが、動き始めておおお！となっております！！これからもこゆき様のペースで更新がんばってください(^^) (2020年4月21日 18時) (レス) id: ac1778f4fd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - milkmilkmilk723さん» ふっか、ここからどんどん動きますよー！笑 今後もよろしくお願いします！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年4月8日 14時
