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>Meguro side.
…あ、
『Aさん。』
構内のベンチで、スマホ画面を見つめたまま座ってる彼女の後ろからひょこっと顔を出す。
「…っ、びっくりした。」
Aさんは驚いたように俺を見て、それから画面に視線を戻して「…あ！」と大きな声を出した。
「……やっちゃった、」
『なにを？』
ちょっと怒ったような視線を俺に送って、はぁとため息をつく。
「メッセージ、間違えて送っちゃったの。送るつもりじゃなかったのに。」
あんたが急に現れるから、とぶつぶつ文句。
そんなに怒るほどの内容送ったの？
そう思いながらAさんのスマホの画面を覗けば、
『"今日、夜ご飯一緒に食べない？"』
「ちょ、読み上げないでよ。」
俺の視線に気づいた彼女が焦ったようにそう言って、スマホの電源を切った。
『誰と食いに行くんっすか？』
「…目黒には関係ない。」
そう言いながら、ほんのり赤く染まった彼女の耳。
『…もしかして、片想いの人？』
そう呟けば、Aさんは頭を縦に小さく動かした。
…へぇ、わかりやすい。
普段俺がどんなに甘い言葉を呟いたところで顔色一つ変えない彼女が、その人のことになるとコロッと表情を変える。
『それでなんでそんな俺に怒ってるんすか？いいじゃん、結果的に誘えたんだから、』
「だって、…急に送ったら変じゃん、」
『でも仲良いんでしょ？普通じゃないの？』
「…私から誘うことなんか滅多にないよ。」
「今のだって送るつもりじゃなかったのに、」と口を尖らせて恥ずかしそうに呟いた彼女。
『…じゃあ取り消す？』
そう聞けば、「いや、もう送っちゃったから返事待つ。」と俺から視線を外してキャンパスを歩く人々にそれを移す。
相変わらず視線は前に向けたまま。Aさんの髪が風でふわりと揺れる。
……今日はポニーテールにしてるんだ。
揺れる髪に手を伸ばそうとした時、「てか、あんた何しに来たの？」とAさんがくるりと首を俺に向ける。
『Aさん見つけたんで来ただけです。』
「毎度毎度、暇なの？」
呆れた顔で笑ってそう言った後、
緩めた目尻を急に元に戻して、「あのさ、」とちょっと真剣な顔で俺を見た。
.
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こゆき(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます！需要ありますか！私も目黒落ち書きたいなーと思ってるので本編終わったら書いてみますね、ありがとうございます！ (2020年4月25日 22時) (
レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 余力があれば！目黒落ちもお願いします★需要あります…！コメント失礼しました。いつも楽しく読ませて頂いてます(^^)これからも楽しませてください (2020年4月25日 1時) (レス) id: 8c58893707 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - うたさん» コメントありがとうございます！ふっか動きましたねー、これからをお楽しみにしていただけたら嬉しいです！ありがとうございます、私のペースで頑張ります！ (2020年4月22日 23時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - コメント失礼します。ふっかさんどうするんだろうって思ってたんですが、動き始めておおお！となっております！！これからもこゆき様のペースで更新がんばってください(^^) (2020年4月21日 18時) (レス) id: ac1778f4fd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - milkmilkmilk723さん» ふっか、ここからどんどん動きますよー！笑 今後もよろしくお願いします！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年4月8日 14時
