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>Abe side.
ラ「行っちゃった、」
なにやら急いで去って行ってしまったAちゃんの背中を見つめてラウールが呟く。
渡「……またか。」
少しだけ静かになった俺らのテーブル。
翔太がボソリと声を漏らした。
舘「多分そうだろうね、」
渡「あー、くそ。わかってんのに止められねぇから腹立つ。」
なにやら2人で会話をする翔太と舘さん。
ラ「"また"って？」
なんの話をしてるんだろうって疑問に思ってると、ラウールが良いタイミングで2人に聞いてくれる。
渡「…あいつ、男に会いに行ったんだよ。」
ラ「男？それって、もしかしてAさんが片想いしてるって人？」
……片想い？男？
話についていけない俺の頭には疑問が増えていくばかり。
渡「…お前も知ってたの？」
ラ「うん、めめから聞いてたから。」
ラウールがそう言って目黒を見る。
俺らの視線を集めた目黒は、少し目線を上げて黙ってゆっくり頷く。
前髪の隙間から見えた目黒の瞳は少しだけ悲しげに揺れていた。
『…ごめん、ちょっと俺ついてけてないんだけど、』
言うべきか迷ったけど、このまま黙って聞いてても気になるだけだし、意を決して声を上げる。
俺の言葉に、舘さんが緩やかな微笑みを向けて、
舘「本人がいないのに言っていいのかわからないけど、…俺から聞いたってことは言わないでね？」
そう静かに言った舘さんに頷くと、舘さんの口が動いた。
舘「Aさ、好きな人がいてね。その人にずっと片想いしてるんだって。」
…なるほど、さっきのラウールが言った片想いってのはそのことか。
舘さんの言葉に、胸の奥の方が何故か少しざわりと動く。
舘「それで、俺らと遊んでる時にその片想いの相手から電話が来ることがあって。その度に今日みたいに途中で帰っちゃうんだ。」
翔太はそれが気に食わないみたい、と舘さんが笑う。
渡「…別に気に食わないわけじゃねーけど、」
舘「まあ寂しいよね。」
舘さんの言葉に翔太が黙って頷く。
…なるほど、そういうことか。
つまりさっき突然席を立ったのは、その片想いの相手から電話があったからで。
今Aちゃんはその人のもとに向かってると。
.
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こゆき(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます！需要ありますか！私も目黒落ち書きたいなーと思ってるので本編終わったら書いてみますね、ありがとうございます！ (2020年4月25日 22時) (
レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 余力があれば！目黒落ちもお願いします★需要あります…！コメント失礼しました。いつも楽しく読ませて頂いてます(^^)これからも楽しませてください (2020年4月25日 1時) (レス) id: 8c58893707 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - うたさん» コメントありがとうございます！ふっか動きましたねー、これからをお楽しみにしていただけたら嬉しいです！ありがとうございます、私のペースで頑張ります！ (2020年4月22日 23時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - コメント失礼します。ふっかさんどうするんだろうって思ってたんですが、動き始めておおお！となっております！！これからもこゆき様のペースで更新がんばってください(^^) (2020年4月21日 18時) (レス) id: ac1778f4fd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - milkmilkmilk723さん» ふっか、ここからどんどん動きますよー！笑 今後もよろしくお願いします！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年4月8日 14時
