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「あのさ、ふざけて言ってんのかわかんないけど私そういう冗談嫌いだよ。」
『冗談じゃないですよ。』
一向に引き下がらない俺に、彼女はふーっとため息を一つ。
「…なら最初に言っとくわ。私おんなじ人に6年間片想いしてんの。そんでこれから先もそれは多分変わらない。」
だから諦めて、と。
酔ってるからなのか、それとも恥ずかしかったのか、真っ赤に染まった顔でそう言う。
『嫌です。』
「ちょっと、話聞いてた？」
即答する俺を、こいつ何言ってんだみたいな顔で見る。
『だって変わるかもしれないじゃないっすか、俺ら今日会ったばっかだし。』
そう言えば、「はー、もうお手上げ。」と力無く笑う。
「あんたみたいなタイプ初めてだわ。普通ここまで言ったらみんな引き下がるけどね。」
『そうっすか？』
「そりゃそうでしょ。こっちから諦めてって言ってんだし。」
『俺にはもっと来いって言ってるように聞こえますけど。』
「もしかして目黒くんってバカ？」
『よく言われます。』
全然食い下がらない俺に、Aさんが「あんた面白いね。」と。ハハッと喉で笑う。
「…でもそういうの嫌いじゃないよ。」
それがOKサインなのかはわからないけれど、グイッと生ビールを流し込んだAさんに、思わず俺の口角が上がる。
「何笑ってんのよ」
『いや、予想以上の人だなと思って。』
思ってたよりずっと、沼にハマりそう。俺。
『さっきのLINE、その片想い中の相手から？』
「…そうだけど？」
「何よ文句ある？」と口を尖らせる。
『案外乙女なんですね。』
「…ねぇ目黒、バカにしてる？」
突然の呼び捨て。でも目黒くんって言われるより距離が近く感じるから、こっちの方がいいや。
「なんかあんた翔太よりムカつくんだけどー、」と俺を見てぶーぶー言ってる彼女は思ってたより子どもっぽいところもあるようで、
次々現れる新たな表情に可愛いなと思いながら、俺もお酒を進めた。
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こゆき(プロフ) - s h i r oさん» はじめまして！コメントありがとうございます！！続きもよろしくお願いします！ (2020年4月26日 10時) (
レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
s h i r o(プロフ) - はじめまして！すっごく面白くて一気読みしちゃいました(*^^*)素敵なお話ありがとうございます。主人公の想いにふっか全然気づかない(笑)続きも楽しませて頂きます！ (2020年4月26日 8時) (レス) id: 3ebc1b1e33 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 美香さん» わー！美香さん、二度目まして！コロナで暇になっちゃって、妄想が進みます笑 私も書いてて主人公がかわいそうになってきて、早く気づけよと思ってる次第です。今後の展開をお楽しみにしていただけたら嬉しいです！いつもありがとうございます！ (2020年4月8日 14時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - まみさん» コメントありがとうございます！私も妄想しながら鼻息荒くなってます笑 そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです！今後もよろしくお願いします！ (2020年4月8日 14時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
美香(プロフ) - 二度目まして〜！更新いっぱいで嬉しいです。めめのグイグイ来てる感じもよきですし、阿部ちゃんと水族館デートも気になるし、ふっかの思わせぶりににやにやしつついい加減好きって気付けよって感じだしうわぁーって感じです笑 (2020年4月7日 22時) (レス) id: 304d060524 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年3月11日 14時
