【文スト×名探偵コナン】探偵社員の私と公安警察の彼。【安室透/降谷零】

No.12 ページ15

side無し



（人1）がジンに言われてきた所は、シャッターが下ろされた人気のない港の倉庫だった。


倉庫の前にはジンと安室の車――ポルシェ356Ａと白のRX-7が停まっている。



貴『あら、随分と楽しそうじゃない。』



ジ｢メルロか…遅かったな｣



貴『…これでも早く来たほうよ。』



ジンの言葉に少し苛ついた（人1）だが、鍛えられたポーカーフェイスで何とか表情を押しとどめる。


安｢メルロ…どうして此処に…｣



貴『貴方達にNOCの疑いがかかってると聞いてね…バーボン、キール。』



（人1）が向いた先には―――鉄骨の柱に後ろ手で手錠をかけられた安室と水無怜奈がいた。
シャッターの前に置かれた三脚式の投光機の強烈なライトが安室と水無を照らす。



ジ｢キュラソーが伝えてきたNOCリストにお前達の名前があったそうだ。｣



安｢キュラソー…ラムの腹心か…｣



安室がそう呟くと、隣りにいた水無は｢ええ｣とうなずいた。



水｢情報収集のスペシャリストよ。｣



ベ｢知っているようね。｣



二人を縛り付けた鉄骨の近くで腕を組んで立っているベルモットが微笑む。



安｢外見の特徴は左右で目の色が違う、オッドアイ。｣


水｢組織じゃ有名な話よ。｣



安室の言葉を引き継ぐ水無。



貴『つまりは、バーボンやキールを殺さずに拉致したのは、キュラソーの情報が完璧では無かったから…そうでしょ、ジン。』


（人1）がジンに向かって言うと、ジンは煙草を吸う口の橋をフッと持ちあげた。



ジ｢流石だな、メルロ。｣



｢どうも｣と素っ気なく（人1）は返事をして、言葉を続けた。

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