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向日葵が二輪▽ ページ3
まだ日が昇っておらず、薄暗い時間。
そんな時間に私は起きた。
まだ寝ていてもいい時間なのだが、また寝ようと思っても目が覚めてしまうのだ。
「今日は……やっと、やっと、念願の学校へ行ける日だー！！」
そう、今日は何年かぶりに学校へ通える日。
学校に通うことなんて他の人にとっては当たり前で、面倒くさいと思う人も多いと思うだろう。
でも、病気で今まで学校に通えなかった私が学校に通う事が出来る。私にとっては非日常の出来事のような事だ。
「うーん、学校に行ったら何しようかなぁ。まずは友達を沢山作って……それから部活動に入って……みんなと一緒に勉強する……凄く楽しみ！！」
(想像しただけでもワクワクしちゃう！)
そんなこんなでやっと学校へ行く時間になり、
「行ってきま〜す！」
「行ってらっしゃい。出来るだけ無理はせず、体調が悪いようだったら保健室に行くのよ!それから――」
「お母さん、大丈夫!!心配しないで！ね？」
「A……そうね！お母さん心配しすぎね。Aももう18歳だし……。よし、それじゃあ頑張ってくるのよ！」
「うん！！」
(お母さん、こんな親不孝な私を一生懸命育ててくれて有難う。)
心配症の私の母に対し心の中で感謝し、念願の学校生活への第一歩を踏み出したのだった。
………………
自分で書いていて、「これ、親子の感動物語になってね？」と思った今日この頃。←
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