海の猫 ページ21
マス「何…何の音…?」
マステラは微かに聞こえた音を探す。
ミイ…ミイ-…
マス「!まただ…どこから…?」
彼女はキョロキョロと周囲を見渡した。
ミイ…ミィ…
だんだん弱々しくなっていっている気がする。
マス「もしかして…動物?の…鳴き声…?」
ミィ…
マス「!!それはまずい…だんだん小さくなってる…!」
マス「もし…もし本当に動物の鳴き声なら…!!」
もうすぐ…命が消えてしまうかも知れない…!
マステラはそう思った。
マス「どこ!?どこに居るの!?大丈夫、私が助けてあげる!!だから返事して!!」
マステラは大声で呼び掛けた。
ミイ-…ミィッ…
マス「!!今のは近かった…!!この辺に…!」
マステラはそう思い、周りを見渡した。
やがて、大きな岩に目が止まる。
マス「………………いや嘘でしょ…!?」
マステラに最悪の考えが浮かんでしまった。
自分の勘が外れて欲しかった。
マス「ここ!?ここに居るの!?」
マステラは大岩に向かって大声で呼び掛けた。
ミイ…
マス「…最悪だ…!!急がないと…!!」
彼女自身の勘は見事に的中してしまった。
マス「岩の下敷きになってるなんて…!!!」
マステラは慌てて持っていたカバンを投げ捨てる。
マス「待っててね、今助けるよ…!!」
マステラは大岩を持ち上げようと大岩に近づく。
すると、黒い何かが岩に付いている。
マス「…ん…?」
黒いそれは時折動いている。
マス「…おーい…」
「ミィー…ミィミ…」
黒いそれは猫の頭だった。猫はマステラに視線を送る。
マス「…よ…良かった…!!頭は大丈夫だった…!」
マステラは急所である頭が下敷きになっていない事に安堵した。
しかし、まだいい状況ではない。
マス「でも…逆に言えば胴体が下敷きになってるんだ…!!」
マス「まっ…てて!」
マステラは大岩をがっしり掴む。
マス「…んんんんんん…っ!!!!!!」
思ってたより格別に重い。
マス「…でも…っあなたのほうが…苦しい…っよね…!!」
マステラはそう思うと力が涌き出てきた。
マス「……ぃよっいしょおおおおおっ!!」
マステラは大岩を勢いよく退かした。
すると、頭は猫、胴体は魚の生き物の体が露になった。
マス「大丈夫!?」
「ミィー…」
猫はかろうじて返事した。
マス「良かった…もう大丈夫よ…今すぐ病院に連れてってあげるから…!」
マステラは自分のカバンを雑に拾い上げ…街へ向かった。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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ちゃまろ。 - ありがとうございます〜! (2019年10月20日 16時) (レス) id: dc15b20d89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - めっちゃ面白いです! (2019年8月23日 0時) (レス) id: cf65e5d56e (このIDを非表示/違反報告)
ちゃまろ。 - なんかバグって更新されてませんでした…すいません! (2019年6月16日 13時) (レス) id: dc15b20d89 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃまろ。 - 更新めちゃめちゃ遅れましたすいません!! (2019年4月24日 0時) (レス) id: dc15b20d89 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃまろ。 - ありがとうございます…!!! (2019年3月19日 22時) (レス) id: 4a47a240b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃまろ。 | 作成日時:2018年7月26日 18時