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トラウマ ページ9

「悟、大丈夫だよ。」


そう言って私は悟を抱きしめた


「うん…僕は大丈夫だよね。」


僕って、高専時代は言わなかったのにいつの間にか当たり前になってる


いつの間にか、知らない悟が増えていってた


「A、好きだよ。」


そう言って悟は私に口付けをする


何度も何度も甘く優しい口付けを交わす


フワフワで甘ったるいパフェみたい…


そういえば悟と付き合った日以来、あの喫茶店にも行ってないな


なんとなく泣きそうになるのを堪える


「A、そろそろいい?」


「うん、優しくしてね。」


ああ私、初めて好きな人に抱いてもらえるんだ


幸せだな、今までで一番幸せかもしれない


なのに


どうしてだろう


「なんで泣いてるの?」


「あ…」


涙が止まらなくなった


違うんだ、私は嬉しくて泣いてる


きっとそうだ


「ごめ、ん…うれし、くて…」


「そっか…」


そう言って悟は頭を撫でてくれる


「A、愛してるよ」


何度もそう言いながら


最後まで優しく愛を重ねてくれた


「A、この傷ってあの時の?」


ふとベッドの中で悟が聞く


「うん、だいぶ薄くなったんだよ。」


「でも、残っちゃったね…」


そう言いながら私の傷をふんわりと優しく撫でる


「もう、そんな顔しないでよ。悟が助けてくれたから、あの傷で済んだんだよ。」


「でも、俺は…強くなったのに、何も変えられなかった。」


弱々しくそう呟く悟を抱きしめる


俺に戻ってるあたり、今かなり精神的にきついんだろうな


悟は何も悪くないのに



「大丈夫、私はずっとそばにいるし見守ってるよ。」


「うん。ありがとう、A…」


そう私の名前を呼んだ後、悟は瞼を閉じる


しばらくして悟が眠った後に私も瞼を閉じる


「愛してるよ、悟」


伝わらない気持ちを吐き捨てながら…


深い眠りから目を覚ますと悟はもういなくなっていた


「今日も出張、かな。」


とりあえずシャワーを浴びようと立ち上がると腰が重くなった


「うわ、こんなに身体にくるものなんだ。」


初めての感覚になんとも言えない気持ちを覚えながらシャワーを浴びる


髪を乾かしているとふとスマホに通知がきた


悟かな、なんて


滅多にこない相手からの連絡を期待してる


馬鹿だな



「ん、恵からだ。」


髪を乾かしてソファに座ると、私は恵からの連絡の内容を見た

幼馴染だから→←好きなのは



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ぽゆお - 面白い! (2021年8月21日 20時) (レス) id: 1ae4b37a35 (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - 苺ミルク飴さん» 嬉しい感想ありがとうございます!これからも地道に更新続けるので、よろしくお願い致します。 (2021年1月18日 18時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)
苺ミルク飴(プロフ) - すごく面白いです!とても好みの作品でした。お体に気をつけ、更新頑張ってください!続きを楽しみにして待っています! (2021年1月18日 18時) (レス) id: 7e42020719 (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。見落としていました、申し訳ありません。 (2021年1月17日 15時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菜ノ花桜 | 作成日時:2021年1月17日 15時

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