虚無感 ページ23
悟と、別れた
別れようと言った時、悟が止めてくれるかもしれないって、どこかで期待している自分がいた
「はは、涙ってこんなに止まらないものなんだな。」
あのやりとりをしてからもう軽く2時間は経つ
あ、恵と硝子に連絡しないと
…明日にしよ
今日は、疲れた
「…寝ようにも寝れないしな。」
そう呟いてコンビニへと歩き出す
報告書は出したし今日はもう予定はない
「よし、飲むか。」
いわゆるヤケ酒というやつ
酒となれば話は別だ
硝子を呼ぼう
すぐさま硝子に連絡をするとしばらくしてOKの返信がきた
「よし、これくらいあれば十分だろう。」
家でつまみ等を準備しているとインターホンが鳴り、急いで玄関へ向かいドアを開けた
「おじゃまします…おー、予想以上の顔にびっくりだよ。」
「私もびっくりだよ、私史上一番だね。」
そう言って硝子を招き入れる
「で、何があったんだ？詳しく聞かせてもらおうじゃないか。」
「…んー、簡単に言うとですね、悟と別れました。」
「は？」
「え？」
信じられないという顔でこちらを見つめる硝子
今までのこと知ってるしそんな驚くと思わなかったんだが…
「いやいや…おかしいだろ。」
「な、なにがでしょうか…？」
お酒を飲みながら恐る恐る聞く
「悟がそんな簡単にAを手放すはずがない。悟、本当に別れるって言ったのか？」
「いや、私が一方的に言った…けど何も言い返してこなかったから。」
思い出してまた泣きそうになる
「そりゃ別れないとか、あいつの口からは言えないだろ。」
「どうして？」
「…Aだって分かってるだろ、悟がプライド高いことくらい。」
分かってるけど、それと何が関係あるんだ？
私が頭の中にはてなマークを浮かべていると、硝子がため息をつく
「プライド高いやつがさ、急に素直に物事考えられるわけないだろ。おそらく自分には言う資格がないとか、そんな風にでも思ったんじゃないか？」
あー、確かに悟なら有り得るな
「…硝子は私なんかより悟のこと分かってる。やっぱ私には無理で当たり前だったんだろうな、納得…」
「あ？私に嫉妬すんなよ。とにかく、悟は別れたとは思ってないと思うぞ。少なくとも、1週間以内にはまたなんか言ってくるだろ。」
「え、それは困る。それ含めていろいろ話したい…」
「もちろんそのつもりだ。」
そう言って私達はお酒がなくなるまで話し続け
その翌週、硝子の発言は的中する
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ぽゆお - 面白い！ (2021年8月21日 20時) (
レス) id: 1ae4b37a35 (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - 苺ミルク飴さん» 嬉しい感想ありがとうございます！これからも地道に更新続けるので、よろしくお願い致します。 (2021年1月18日 18時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)
苺ミルク飴(プロフ) - すごく面白いです！とても好みの作品でした。お体に気をつけ、更新頑張ってください！続きを楽しみにして待っています！ (2021年1月18日 18時) (レス) id: 7e42020719 (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。見落としていました、申し訳ありません。 (2021年1月17日 15時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜ノ花桜 | 作成日時：2021年1月17日 15時
