＃３９ 後押し ページ45
「そうだ」
何のことかわからないというように考え込む彼女
「三浦は、この三年間で、仲間ができたか？学べることはあったか？」
一呼吸置いた後、ゆっくりと口が開く
「…たくさん、たくさんありました。
いろんなことを見させてもらいました」
期待通りの答えに私はにっと笑った
「それなら、お前は今やるべきことがある
わかるか？」
「やること…？すみません。わからない、です」
わっはっはっはと笑い飛ばす
彼女はどこまでもまじめで、素直だ
「いいか、お前が今やるべきは考え直すことだ
そんな紙切れ一枚でお前を、自分を捨てようとするな」
一度も合わなかった目が初めて合った
「というわけだから、今はこれはもらえない
三浦が考え直してもまだやめたいと思うなら
そのとき、もう一度持ってきなさい」
「…わかりました
少しお時間いただくかもしれませんが
もう一度考えてみます」
私は、うんうんとうなずき笑顔で彼女を送り出す
「ありがとうございました…！」
深々と礼をする三浦
そして、三浦とのコンタクトがないまま今日にいたる
私は、監督者として、教師として、そして指導者として
彼女のことは言わない
という選択をした
黒尾きっとお前なら、三浦の壁を壊してやれる
だから、どうか＿＿
必死に練習する彼らを見ながら、心から願うばかりだった
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みぅな(プロフ) - ありささん» コメントありがとうございます！親からのプレッシャーというのはたとえ言葉であっても虐待のように重いものですよね…ハッピーエンドになる予定ですのでなにとぞお付き合いください！ (2019年10月30日 22時) (
レス) id: fe986c900c (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - 今日読ませてもらいました、面白いのでこれからも更新頑張ってください！私的には両親からの虐待(？)もなくなるハッピーエンドがいいです！ (2019年10月30日 22時) (レス) id: 2c7a607a36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めいじ | 作成日時：2019年10月26日 0時
