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「あーつかれた。
私もう帰るね、おつかれーす。」


私はそう言って鞄を持つと
霊幻さんは「へーい」と手を振ってパソコンの画面に目を落とした。

「お疲れ様でした、」

モブはぺこりと私にお辞儀をしてくれた。
なんて可愛い。



事務所を後にした私は夜道をぽつりぽつりと歩く。

家に帰ったら私は1人だ。
ずっと昔から
親は両方単身赴任で会える暇もない。

兄弟も、姉妹もいない。

1人で家事をしてご飯をつくる。


その繰り返し。


1人の部屋はとても広く感じるが、
もうこの感覚も慣れた。


学校も決して嫌なことはない。
友達もいるし、
今の状況にはとても満足はしているのだ。


でも。

昔、思い出したくもない小学校の頃。
私は人に超能力をむけ、
化け物扱いをされた。


それが怖い。
トラウマ、というやつだ。

だから、バレないように隠すので心身共に疲れ果ててしまうのだ。


ーーーー

「あれっ?モブじゃん!
おはよーーー!モブ!」


通学の道でちょうどモブを見つけて
ワイワイとモブに駆け寄り、
つい、抱きついて髪の毛をわさわさしてしまう。


そうするとモブは少し困ったした表情をして、


「えっ、あの、おは、、
あのつぼみちゃんが…っ」


そう慌てるモブの視線の先には
モブの学校の制服をきる
超美少女がいた。

ふーん

モブ、さてはこの子のこと、好きなんだなぁ?


青春、だねぇ。

申し訳ないことをした気分になった私は
モブからすぐに離れ、



「ごめんね、邪魔しちゃったね、
今日も一日がんばろーね!」



と言ってモブに手を振った。


「は、はい!」




そう手を振るモブも最高に可愛い。
今日はいいことありそうだ、
とウキウキしながら道を歩いていたら、
地面で盛大に転んだ私であった。

1.3→←1.自称霊能力者・霊幻新隆〜とモブと私〜



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設定タグ:モブサイコ100 , モブサイコ , 霊幻新隆   
作品ジャンル:アニメ
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もちぷにゃ(プロフ) - 小鳥遊 栗花落_タカナシ ツユリ_さん» ありがとうございます!!使わせていただきます!!とても嬉しいですーーー!亀更新ですが、気長に見てもらえるとありがたいです! (2019年2月3日 2時) (レス) id: 60b6080b83 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊 栗花落_タカナシ ツユリ_(プロフ) - 初コメ失礼します、文才があってとても羨ましいです!勝手にイラスト描いてみました!(https://img.u.nosv.org/item/aiopaiopaiopaio/1549071646)これからも無理せず更新頑張ってください…!! (2019年2月2日 10時) (レス) id: 2d8d2d6e52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちぷにゃ | 作成日時:2019年1月7日 18時

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