36:私の個性 ページ38
私はペットボトルを用いて説明する事にした。
『えっと…例えば、このペットボトルを落としたとすると、私の個性はそのペットボトルの落ちるスピードを早くしたり遅くしたりできる。
それは動きのあるものならなんでも可能で、視界に入っていたら、早くするのも遅くするのもよし、完全停止もできるよ。
キャパ超える可能性もあるけどね。』
そう説明した。
「なるほど…Aちゃんの個性は視界に入っていたらそのものの動きを支配できる。応用したらなんにでも使えそうだな…でも止めたりするだけじゃ１対１だと意味ないからそれはAちゃん自身の戦闘能力で補うわけで…」
「黙れデク」
出久くんの分析に、爆豪くんが苛立つ。
出久くんのアレはなおらない気がするよ。うん。
「ということは、Aちゃんはボール投げの時、吹いている風の風速を上げて、暴風をおこしたということかしら。」
梅雨ちゃんがそう言った。
『ご名答!!その通り!!
まぁ、動きを封ずる以外にも色々できるんだけどね。
といっても、視界から外れたり、それこそ囲まれたら終わりだから、万能っていうとそうでもないんだよ。』
私は笑ってそう言った。
場がシーンとする。え、何この空気。
「マジでなんでヒーロー科に来なかったのか謎だな。
っつーか、どんな両親から生まれりゃそんな個性になんだよ。」
上鳴くんがそう私に問いかけた。
少し考える。
今まで、私の父親がウェザーディーということは、私が無個性として生きていることによって、なんとなく隠していた。
だが、今は無個性じゃない。
『私の父は、天候ヒーロー、ウェザーディーだよ。』
「「「は、はああああ!?」」」
バス内に、大声が響き渡る。
「え、マジで!?」
「すごいね!!Aちゃん!!」
そんな声が聞こえてくる。
そんなにすごいか…？
『誰にも言ってなかったからそうなるかぁ…』
私は苦笑いをした。
＿＿その時、一際大きく声が聞こえた。
「…じゃあ、君の母親は、美声ヒーロー、カノン…だよね。」
出久くんの声が、辺りに響き渡る。
「カノン…って、あの綺麗な歌声のヒーローだよな。
でも…カノンって…」
静まり返るバス内。
そう。
『うん。私の母は、私が四歳の時に亡くなってるよ。』
＿＿私が個性を初めて発動させた、齢四歳の時。
「あれは、事故説もあるし、自 殺説も、病死説もある…けど…
…聞かない方がいいよね。」
『うん…。』
＿＿私は、母を殺した。
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すこんぶ(プロフ) - コルシュさん» コメントありがとうございます!!気に入ってくださっているのですね!!嬉しいです!!これからもたくさんの萌えをプレゼントできるように頑張りますね!! (2018年3月29日 0時) (
レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
コルシュ(プロフ) - すごく気に入ってます。これからも頑張ってくださるとこっちもとても嬉しいです。どんどん萌えをください。 (2018年3月28日 18時) (レス) id: ed00f6a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
すこんぶ(プロフ) - 苺デラックスさん» コメントありがとうございます!!そう言って下さると嬉しいです!!どんどん萌えてって下さいな(( (2018年3月28日 3時) (レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
苺デラックス - この小説本当にファンです！かっちゃんかっこいいです！ハグするシーンで萌えました！！ (2018年3月27日 4時) (レス) id: e851a42e9b (このIDを非表示/違反報告)
すこんぶ(プロフ) - みるくてぃさん» そーなんか!!あるあるやんな…!! (2018年3月22日 0時) (レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すこんぶ | 作成日時：2018年3月11日 22時
