29:調子が狂うから ページ31
爆豪くんのその言葉に私は笑って答えた。
『爆豪くんの泣き顔を拝みに来た!!』
「…っざけんなよ…」
爆豪くんの弱々しい声なんて、聞いたことあっただろうか？
いつも自信満々の彼だ。あるわけない。
『いつも自信満々で自尊心の塊の爆豪さんが泣くとか…レアすぎて？』
「…調子乗ってると殺すぞ…。」ｽﾞﾋﾞｯ
ダメだ。これ以上言ったら殺される。
私は、ハァ…と息をつき、話し始めた。
『…自分に自信があること。負けたら悔しいこと。それをバネに上へ上ること。
カッコいいと思うな!!私は!!』
私がそう言うと、爆豪くんは「そうかよ…」と涙声で言った。
声もワントーン低いし、落ち込んでるオーラ満載だし…こっちまで調子が狂う…。
あー…もう!!!!
私は爆豪くんの前に走り、爆豪くんの方を向いて、両手を広げた。
『…爆豪くんが落ち込んでるの…なんかヤダ。』
「っ…!!んだよそれ…。」
『今日だけ…。おいで。』
笑顔で爆豪くんを見る。
すると、爆豪くんはガバッと抱きついた。
『爆豪くん、めっちゃいい匂いするね。』
「…おう。」
『落ち込むなー!!』
そう言いながら、爆豪くんの背中をポンポン叩く。
「なあ、A。」
『…何…？』
「おれはてめェに助けられてばっかだ。」
『そうかな。爆豪くんも強いよ。』
「っ…!!ヘドロの時からずっと…!!
んで、そん時はデクも一緒だった!!」
『…うん。』
「…ちゃんと守れるようになっから、それまで、どこにも行くなよ。」
『…約束はできないかな!!』
「っざけんなよ!!殺すぞクソが!!」
怒り出す爆豪くんを見て、呟く。
『いつもの爆豪くんだ。』
それが聞こえたのだろうか。
爆豪くんはフッと笑った。
体を解放してもらう。
『よし、帰ろう!!』
そうして、爆豪くんに背を向け先導して歩き出すと、後ろに腕を引かれる。
そして、後ろから抱きつかれた。
そして、爆豪くんは私の首に顔を埋める。
『ちょ…髪の毛くすぐった…いたっ!?』
くすぐったいと思っていたら、首筋にピリッとした痛みが走る。
『何したの!?』
私が問いかけると、爆豪くんはニヒルな笑みでこういった。
「家帰って鏡見ろ。」
その時は、本当に何かわからなくて、ずっと何したの!?と聞いていた気がする。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『っ…キスマークじゃん。』
家に帰って鏡をみて後悔した。
『…爆豪くん…やりやがった…!!』
もう一生甘やかすまいか。そう決意した、午後八時。
30:マスコミ注意→←28:出久くんの個性、爆豪くんの自尊心
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すこんぶ(プロフ) - コルシュさん» コメントありがとうございます!!気に入ってくださっているのですね!!嬉しいです!!これからもたくさんの萌えをプレゼントできるように頑張りますね!! (2018年3月29日 0時) (
レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
コルシュ(プロフ) - すごく気に入ってます。これからも頑張ってくださるとこっちもとても嬉しいです。どんどん萌えをください。 (2018年3月28日 18時) (レス) id: ed00f6a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
すこんぶ(プロフ) - 苺デラックスさん» コメントありがとうございます!!そう言って下さると嬉しいです!!どんどん萌えてって下さいな(( (2018年3月28日 3時) (レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
苺デラックス - この小説本当にファンです！かっちゃんかっこいいです！ハグするシーンで萌えました！！ (2018年3月27日 4時) (レス) id: e851a42e9b (このIDを非表示/違反報告)
すこんぶ(プロフ) - みるくてぃさん» そーなんか!!あるあるやんな…!! (2018年3月22日 0時) (レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すこんぶ | 作成日時：2018年3月11日 22時
