14:地獄(？)の十ヶ月間 ページ16
＿＿受験まで残り十ヶ月。
「ここをそうだな…空音。解け。」
『はい。…“Then it suddenly began to rain.”だから“その時突然雨が降り出した”です。』
「正解だ。」
＿＿八ヶ月。
「好きだ。付き合え。」
『え、いや。』
「Aちゃんも大概だよねー。もういっそ、OKしちゃえば？」
『嫌だから、断り続けてんでしょうが!!』
＿＿六ヶ月。
「…だいぶ、上達してきたか。」
『…相澤さんを倒すためだけにやってますから…!』
「…合理的じゃないな。」
＿＿四ヶ月。
「…ずっと前から、空音先輩のことが好きでした!」
『…春が来たぜ!爆豪くん!』
「あぁ!?てか、断れよ!!」
『…ごめんね、後輩A君。
私、誰とも付き合う気はないんだわ。』
「はい…。後輩Aじゃなく、田中ﾃﾞｽ…。」
『ついでに、爆豪くんとも付き合わない。』
「死ねクソが!!」
＿＿二ヶ月。
『あれ、出久くん。体、引き締まってきてない？』
「そうかな…!?えへへ…。」
『(出久くんも出久くんなりに、頑張ってるんだ…!!)』
＿＿そして、残り半月になろうとしていたある日。
『相澤さん。』
私は、ある話を持ちかけた。
「なんだ。」
『私、やっぱり、ヒーロー科、断念します。』
相澤さんは驚いた表情をしている。
『…私は、やっぱり、ヒーローになる資格なんてありません。
同じクラスには、二人も雄英のヒーロー科志望がいます。二人共本気なんです。
私は、ただ言われている通りやってるだけです。
…そんな不純な動機で、ヒーロー科に入っても、何も務まらない。
相澤さんには感謝しています。この十ヶ月の体験は、後に…』
「あー。はいはい。」
相澤さんはだるそうな口調で、私の話を止めた。
「何が不純な動機だ。そんなもん雄英には関係ない。
というか、それ、ヒーロー科に入りたくないから言ってんだろ。言うなら、このおれの十ヶ月間を返してから言え。」
『…バレてました？』
「バレバレだ。」
何で相澤さんは全部お見通しなんだろう。
すると、相澤さんは、驚くべきことを口にした。
「そんだけ嫌なら、条件をやろう。」
条件!?
「普通科、サポート科、経済科、ヒーロー科、全て受かれ。
まあ、無理だと思うがな。」
相澤さんは二ヤッとしながら言った。
…テスト満点でも、４つ全て受かるのは、難しいかもしれない。
でも、条件があるなら…!!
『受かってやる!!』
私は謎の決意を叫んだ。
＿＿で、今に至るわけだ。
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すこんぶ(プロフ) - コルシュさん» コメントありがとうございます!!気に入ってくださっているのですね!!嬉しいです!!これからもたくさんの萌えをプレゼントできるように頑張りますね!! (2018年3月29日 0時) (
レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
コルシュ(プロフ) - すごく気に入ってます。これからも頑張ってくださるとこっちもとても嬉しいです。どんどん萌えをください。 (2018年3月28日 18時) (レス) id: ed00f6a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
すこんぶ(プロフ) - 苺デラックスさん» コメントありがとうございます!!そう言って下さると嬉しいです!!どんどん萌えてって下さいな(( (2018年3月28日 3時) (レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
苺デラックス - この小説本当にファンです！かっちゃんかっこいいです！ハグするシーンで萌えました！！ (2018年3月27日 4時) (レス) id: e851a42e9b (このIDを非表示/違反報告)
すこんぶ(プロフ) - みるくてぃさん» そーなんか!!あるあるやんな…!! (2018年3月22日 0時) (レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すこんぶ | 作成日時：2018年3月11日 22時
