BTS management

・TＨ ページ31

今日は朝早くから雑誌の撮影。


まぁ朝早いのなんてそんな珍しいことじゃないからね。


でも現場につくと



メイク「今日はソンさんお休みなので私が代わりにメイク担当します！」



あ、ソンっていうのは俺の専属メイクの人ね？



でもソンヒョンの代わりのメイクさんは




日本人だった。



何度も違うって自分に言い聞かせようとどうしてもモカヌナと重ねてしまう。



あの人は違うのに。



だから、メイクが始まって顔に手が近づいてきた時に


「こっちに来ないで」


と叫んでしまった。


やらかした。


瞬時にそう思った。


俺の立ち上がった時の反動でメイク道具はぐちゃぐちゃ。


周りのスタッフさんも不思議そうにこっちを見ている。


そしてメイクさんも目に涙を浮かべて動揺していた。



この状況をなんとかしなきゃ。



そう思うほどに頭は働かなくなって



体は固まっていった。



もう現場から走り去ろうか。


無理矢理にでも撮影を止めようか。



そんな最終的な考えにまでたどり着いたときに助けてくれたのは







他でもないAだった。


・


「テヒョンさん？」


そういって俺のなかで止まっていた時間を動かしてくれた。


それなのに肩においてくれた手には体が異常なまでに反応した。


口からはごめんなさいしかでてこなかった。



こんなんじゃこんどこそAにさえも見捨てられる。




そう思ったのに君は優しく手をひいてくれた。

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