繋がりたくないんですけど？【Knight A】 (ページ44)

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てるとは走っていた。暴走したメンバーの尻拭いをするために走っていた。ついでを言うと、可愛い自分のリスナーにいい所見せたくて走っていた。

一通りの事情は聞いたので、自宅から1番近いまひとくんの家にダッシュ。

ガチャッ

まひと｢ね、いいと思わない！！｣

るあ｢そこ志望校だったんです！｣

まひと｢じゃあちょうどいいね！そこの大学受かったら同棲しよう。近いし女子大だし、うんうん｣

るあ｢どうせい？シェアハウスじゃなくて？｣

まひと｢うん同棲！だって将来結婚するんだし！あ、これ僕のピアス片耳あげる。これを僕だと思って大事にしてね♡｣

るあ｢うん…？わかった｣

まひと｢大好き！素直で可愛い！！また関西行くことあったらご両親に挨拶しに行くね！｣

るあ｢私の推しです！って？｣

まひと｢ううん、将来の旦那さんとして♡｣

てると｢まひちゃん？？？｣

まひと｢うわてるちゃん！！｣

てると｢サナちゃんと桜餅ちゃんから回収してきてって依頼来たんだけど｣

まひと｢えー！もう1晩泊まるもんね？｣

るあ｢みんなと一緒に帰るよ？｣

まひと｢そこをなんとか…！！｣

てると｢暴走するのも程々にしなよ、まひちゃん。本当にさぁ、手に入れたいんなら暴走しすぎず1歩ずつ着実に信頼を得ないと｣

まひと｢その途中経過のための回収？｣

てると｢うん｣

まひと｢でも渡せない！！｣

てると｢渡しなさい。保護者に返します｣

まひと｢…瑠璃ちゃん！絶対近いうちにご両親に挨拶行くからね！！｣

るあ｢下宿のあてが出来て嬉しいです！｣

無事回収。まひとはかなり暴走している。手を出してないだけマシである。るあを送り届けてからまた走る。

次はしゆんの家。鍵のかかっていないドアを開けると、あと1歩で行為に及びそうな状態のしゆんと半泣きのなち。

てると｢しゆちゃ！！！！｣

しゆん｢うわ何、萎えたんだけど｣

なち｢た、助かった…｣

てると｢なちちゃん服着て！服とグッズ回収して！！さっさと帰るよ！！｣

しゆん｢なんでてるちゃんが俺と繋がりがどうこうするのに文句言うわけ〜？｣

てると｢…頼まれたから｣

しゆん｢ふーん。でも無理。七夏来いよ。ほら泊まるんだろ〜？｣

なち｢ああ…しゆんくんのアクキー…｣

てると｢物でつってる…｣

しゆん｢ほらほらサインもつけてやる｣

なち｢泊まる！！｣

しゆん｢偉いな〜。これでどう、てるちゃん？｣

回収ならず！