ならば勝負 ページ19
『居眠り、バカマリモ!!……一人じゃすぐ迷子になっちゃう癖に!!ゾロの方がガキっぽいわ!!』
「迷子になんてならねぇよ!!おめェこそ全然成長しねぇガキのまんまじゃねぇか!!」
『どこ見て言っとんじゃ!!アホ剣士!!』
ゾロとAの言い合いは続いたまま…
サンジはと言えば諦め半分、心配(Aだけ)半分で眺めていた
サンジは知っている
こうなった二人は誰の手にも止められないことを…
「ガハハ!!仲間割れか!!?」
二人に気づいた魚人たちが突進しようと武器を向け出す
それでも、二人は言い合ったまま
「おい、お前ら!!」
サンジは叫んだ
今のサンジの距離では間に合わない
「後悔したまま死ねぇ!!!!」
魚人たちは一斉に突進した
だが…
『なに…?』「どいつもこいつも……」
「『失せろ!!!!』」
二人の息の合った(?)連携プレーが彼らを襲う
吹き飛んでいく魚人たちに、サンジは心の中でひっそりと手を合わせた
『私、いいこと考えた』
扇子を口に当て、Aはゾロに微笑む
『倒した敵の数で勝負しよう。負けたら…相手の言う事何でも聞くのはどう？』
「後で吠え面かくなよ？」
『それはこっちのセリフよ』
かくして、Aとゾロの謎の勝負は始まったのであった
ーーーーー
『次は……誰？』
Aの前には倒れた魚人たち
少し離れたところにはこちらを睨み、武器を構えた魚人たち
あの後、ゾロたちと離れたAは自分に襲いかかる敵を次々に倒していったのだ
もちろん、数を数えることは忘れない
「強ぇ……」
「こんなの…勝てるわけねぇ」
聞こえて来る声にAは機嫌よく笑った
『自分の力量を認めるのはいい事だと思うよ』
「うっうるせぇ!!」
Aに武器を向けようものなら、どこからか竜巻が現れ、彼らを襲う
ならば、気付かれぬように近づけばよいのかと言えばそういうわけにも行かない
Aのそばにいる二匹の水の狼が彼らを近づけないのだ
ゆえに、彼らにはAを襲えない
どれだけ強がろうともその事実は変わらないのだ
「おい!!なんだ、あれ!!」
緊張状態の中、誰かがそう叫んだ
見れば魚人島に向かって進む巨大な塊
いな、あれは船だ
「な、なんだよ、あれ!!」
「あれも作戦のうちか!!?」
戸惑う魚人たちにAはそれを見た
体に電流が走った気がする
『ダメ……』
誰に言うわけでも無く、言葉が漏れた
『ダメ……それを動かしてはダメ!!』
Aは地を蹴り、上へと舞い上がったのだった
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歌和月(プロフ) - ほうじ茶さん» ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします (2018年1月16日 0時) (
レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶(プロフ) - 面白すぎて一気に読んでしまいました！更新楽しみにしてます！ (2017年12月24日 17時) (レス) id: d5dae34659 (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - ピースさん» コメントありがとうございます。どう書こうか、このまま書いても…と自身を無くしていたのでコメントが来たのでやる気も出、自信も出てきたので一気に3ページも自分の書きたいように書けましたありがとうございます^^* (2017年12月22日 22時) (レス) id: 8cd538f5d8 (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 早く続きをみたいです。 (2017年12月22日 14時) (レス) id: fa425b4f2d (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - ジュリさん» ありがとうございます!!出来るだけ早く更新できるように頑張っていきたいと思います (2017年11月4日 22時) (レス) id: cdc15aa4fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年10月22日 0時
