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A:「…そう言えば会社に住所の変更申請した?」

雅紀:「ああ、したよ?通勤費も今のとこのがかかるし。でもいちいち社員の住所なんて覚えてないだろ。なんにも言われなかった。」

A:「そっか。じゃあ…内緒にしておく?一緒に住んでるなんて誤解されそうだし。」

改札を潜るとすぐ目の前に聳え立つビルに雅紀と2人並んで入る。

雅紀:「うーん、でもこうやって通勤並んでしてるとそのうちバレそう。」

A:「だねぇ…」

雅紀:「言われたら訂正したらいいよ。要は同じアパートに暮らしてるもんじゃん。美羽もそう言ってた。」

A:「そっか。」

カズの会社で美羽さんとカズが変な噂になったらやだなって思った。

それならさっさと公表した方がいいかも。

ただ考えが甘かった。

私と雅紀が一緒に住んでるってことは思ったより早くバレた。

なんせ雅紀は社内のアイドル。

そのアイドルが行きも帰りも仕事もデスクも一緒。

あいつらずっと2人でいる、なんてまわりが噂し出して。

同僚にからかわれた雅紀がアッサリ、

雅紀:「ああ、シェアハウスしてるからAとは。」

って認めたのだ。が、美羽さんとカズのことを口にすることをコロッと忘れてたらしい。

噂はあっという間に広がり、どうやら私と雅紀は付き合ってる、しかも同棲中なんて事になってしまった。




.



.



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A:「バカじゃないの!」

雅紀:「…だからごめんって。」

A:「今からでも訂正して来なさいよ!!」

雅紀:「してる。してるよ?でも女って噂好きじゃん。どうしても色メガネで見ちゃうでしょ。」

A:「………。」

それもそうだ。

いくらお互い彼氏彼女がいるっつったって所詮は男と女。

あーやっぱり同居は早まったかも。あんまり深く考えてなかったけれど。

同じ会社の恋人関係じゃない男女がひとつ屋根の下で暮らすことがこんなに面倒臭い事だったなんて。

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作者名:ゆい x他1人 | 作成日時:2018年5月18日 0時

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