それはやっぱり君でした【にのあい】 (ページ40)

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違うページ40

抵抗、も虚しく。

そんなに体格が良い方じゃないのに。

力だって、ありそうに見えない、のに………

A：「………んっ、んん…」

こーゆう時のカズには、逆らえない。

抗えない………。

力が抜ける。

唇を少し強引に離されて、目の前にカズの色素の薄い瞳。

この瞳に見つめられると何にも言い返せなくなる。

和也：「………見てたの？」

A：「………。」

カズはふふっと笑うと私の前髪をかきあげた。

和也：「趣味ワルーイ。盗み見？」

A：「！あのねぇ、誰が、」

反論しようとして、またキスされる。

A：「………なんか誤魔化してない？」

和也：「してないし。俺だって朝からムカついてんだけど。」

A：「え？」

和也：「雅紀とイチャイチャ…」

A：「しっ、してない！」

和也：「ほっぺとか触ってたでしょ。」

A：「………あんなの………」

和也：「なんだよ。」

カズにジイッと見下ろされて………またカズのペースだ。

なにも言い返せない。

.

.

.

カズが私を大切に想ってることは分かってる。

でも………

なんだか違うような気がするの。

美羽さんは………

なんだか違うような気が。