それはやっぱり君でした【にのあい】 (ページ38)

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空気感ページ38

美羽：「A♡おはよー。」

ジーパンに長めのシャツでノーメイクの美羽ちゃんが私の顔を覗き込む。

A：「…おはよー」

無理に笑顔を取り繕う。

同居を始めてたった２日目。こんなんで本当にやっていけるんだろうか。

美羽：「あーコーヒーいいなぁ。和也、私にも。」

和也：「いいけど豆買って来いよ、お前ら。」

文句言いつつも悪い気はしてないカズ。イラついてるのは私だけか、チクショウ。

雅紀：「なんか言った？」

A：「なんにも！」

和也：「何お前機嫌悪いの？もしかしてアノ日？じゃ…ないよな、昨日したもんな。」

A：「ばっ………！！！///////」

美羽：「………あんたねぇ、」

雅紀：「………ニノ、デリカシーなさ過ぎ。」

美羽ちゃんは雅紀の向こう側に座ると呆れたようにカズを見た。

美羽：「大人になっても変わってないよね、その無神経なところ。」

和也：「だからお前にいわれたくないって。」

言いながらふっ、と鼻で笑うカズ。

なんだろう？

なぁに？

この2人のなんでもお互いわかってるような空気感。

A：「…歯磨きしてくる。」

話を中断するように立ち上がって洗面所に向かった。