それはやっぱり君でした【にのあい】 (ページ30)

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あったかい家庭ページ30

A：「………。」

和也：「ん？」

A：「…ううん。」

カズの表情がやっぱり読めなくて首を横に振った時だった。リビングのドアから雅紀が顔を出す。

雅紀：「悪い悪い。片付け手伝うよ。」

A：「いいのに。美羽ちゃん大丈夫だった？」

雅紀：「うん。いつも週末はハメを外すからね(笑)」

腕まくりをした雅紀は食器を洗い出した。

和也：「ちょっと尻に引かれすぎじゃね？」

雅紀の横でビールを飲みながら和也が可笑しそうに言う。いつものカズ。

雅紀：「そう？そうかな。ニノとAはどんな感じ？」

A：「どんな感じって…」

和也：「あれ、見て分かんない？完全に俺の手の平よ(笑)」

A：「はぁ？」

雅紀はプハッと吹き出すと、

雅紀：「俺とAも似てるかもね。」

そう言って笑った。

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和也：「ねぇ、」

先にカズが横になってて後からベッドに入り込むと寝てたと思ってたカズがいきなりクルッと私の方を向いた。

A：「なんだ、起きてたの？」

和也：「ん。あいつさ、相葉雅紀。」

A：「うん。」

ゴソゴソしながら私にくっ付く。

和也：「凄いよね、超天然。俺がちょいちょい投げ掛ける嫌味に全く動じねぇの。」

A：「は？(笑)嫌味言ってたの？」

和也：「きっとすんごいあったかーい家庭で育ったんだろうなぁ。」

私の胸元でククク、と可笑しそうに含み笑い。