それはやっぱり君でした【にのあい】 (ページ3)

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美羽さんページ3

付き合って４年。

浮気されたことなんて一度だってなかったし。

まわりの話を聞いてると長く付き合ってると馴れ合いになったり空気みたいな存在になって迷ったり。

でも私達は割とうまくいっていた。

自分で言うのもなんだけど大切にされてるなって。

だからここでカズを疑うことはそれまでのカズを否定するようで。

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A：「………どんな人？」

和也：「ん？」

A：「その、…元カノ。」

カズは冷蔵庫の中からもう1本缶ビールを取り出すと勢いよくプルタブを開ける。

和也：「元カノって呼ぶのやめようや(笑)美羽だよ。飯島美羽。」

A：「みわ、さん…」

和也：「今度紹介するよ。向こうにも付き合って長い彼氏がいるみたいよ。」

A：「そうなの？」

私の声色が変わったのを見逃さない。カズはくふふっ、と笑って、

和也：「厳禁だな(笑)なに、安心した？」

A：「………した。」

正直にそう言うとカズは嬉しそうに私の横髪に触れながら「ヤキモチいいね。」言いながらまたキス。

４年。

私達には4年の歴史がある。

これはちょっとやそっとじゃ崩れない--------------------------------。

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この時は本気でそう思ってた。

そう…

美羽さんに会うまでは。