一目惚れ ページ13
和也：「あーサッパリ。なんか食うもんある？」
バスタオルで髪をガシガシ拭きながらカズが風呂場から出て来た。
A：「簡単にサンドイッチ作った。食べる？」
和也：「食う食う。」
古い家に何故かあるカウンター席に座って淹れたばかりのコーヒーを飲む。
後からリフォームしたんだろうな。水回りのセンスが何気にいい。
親の家をもらって若夫婦が自分好みに改装した…想像だけど(笑)
和也：「あー生き返る。」
差し出した卵サンドとハムサンドを美味しそうに頬張るカズ。
A：「あ。」
携帯を見ると雅紀からで。
A：「駅に着いたって。もうすぐ来るよ。」
和也：「ん。」
口に中をモグモグさせながら髪を乾かすために洗面所に向かうカズを眺めながら、後片付けをしていると。
ピンポン♫
レトロな音のインターフォンが鳴った。
A：「はーい。」
玄関の引き戸を開けると私服の雅紀と…隣にはスラッとした彼女が立っていてニコッと微笑む。
雅紀：「よーう。」
A：「ようこそー」
雅紀：「彼女の、美羽。」
美羽：「きょうはお招きありがとうございます、美羽と言います。初めまして。ビックリしちゃった！大きいお家で。」
切れ長の眼に身長の高い雅紀の横にいてもそんなに変わらないモデルのように綺麗な美羽さんが嬉しそうに言った。
A：「初めましてAって言います。でしょ？私も一目惚れだった！」
お互い笑い合う。
そんな私達を見て雅紀も嬉しそう。
雅紀：「すげーな、何部屋あんの？」
A：「まぁ、上がって見てよ。」
良かった。美羽さんいい人そう。美人なのにちっともツンケンしてない。
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作者名：ゆい x他1人 | 作成日時：2018年5月18日 0時
