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天才 ページ19
………そんなこたぁ、わかってるし。
A：「…身体冷えたし。飲み直そ。」
リビングに言って沙羅の飲みかけのワインをグラスに注ぐ。
近付いたと思ったらまた遠のく。和也とはその繰り返しだった。
一緒に暮らしても何度も身体を重ねても縮まらない。
多分。和也は、私とは、違う。
同じだけ努力してても和也の方が何倍も先を行く。
彼の持つハサミはまるで彼に操られてるかのようにしなやかに動いて--------------
あーゆうのを天才っていうのだろうか。
A：「あっ、」
パリーーーーーーーン………
持ってた手からグラスが滑り落ちて、床に破片が飛び散った。
A：「あー…もう、なにやってんの…」
散った破片を手で拾おうとしたら指先に痛み。
するとリビングのドアが開く音が聞こえた。振り仰ぐと和也がドアから入ってきて、
和也：「…どした？」
暗闇だから顔がよく見えない。
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作者名：＊まぁ＊ | 作成日時：2020年2月8日 20時
